コロラドで温泉旅行を検討していたら、是非この宿を組み入れてほしい!
リーズナブルなお値段で名湯を心行くまで楽しめる、至極の隠れ宿です。
目立たないモーテル
コロラド州パゴサ・スプリングスは、濃厚な白濁硫黄泉の湧く観光地。
この町を初めて訪れる温泉目当ての観光客の多くは、ザ・スプリングス・リゾートに足を運ぶかもしれません。
参考ザ・スプリングス・リゾート&スパ(パゴサ・スプリングス) - コロラド州の温泉
温泉の宝庫ともいうべきコロラド州の中でも、パゴサ・スプリングスは群を抜いています。 その強烈な泉質は正にギネス級。 世界でもっとも深い温泉 「パゴサ」とは、ネイティブ・アメリカンのユート族の言葉で、硫 ...
その堂々たる名のとおり、パゴサ・スプリングスの代名詞のような堂々たるホテル兼日帰り入浴施設です。
その真向かいに、ヒーリング・ウォーターズ・リゾート&スパなるモーテルが存在することなど、ほとんどの人は気にも留めていないよう。
外観はパッとしませんが、実は1950年代から続く老舗です。
一泊$300.00では済まないザ・スプリングスに対して、ヒーリング・ウォーターズは約3分の1の価格帯(執筆時現在)。
私はこの宿がすっかり気に入ってしまって定宿にしていますが、泊まる部屋は決まってMini Suiteです。
この客室は下から二番目に安いグレードですが、清潔で十分な広さがあります。
ダイニングキッチンとベッドルームの二室で構成されています。
貧乏旅行には電子レンジと冷蔵庫が欠かせません。
裏庭には放し飼いにされている鶏がたくさんいます。
明け方に大騒ぎしてくれます。
紛れもない名湯を、男女別の浴室で
温泉入浴は、宿泊者も日帰り入浴者と同様、必ずフロントデスクを通り抜ける必要があります。
この構造により入浴時間は8~22時に制限されています。
プレハブ小屋のような浴場に入るところで、男女別に分かれます。
より正確には、男風呂は男女共用のプールを通り抜けたところにあります。
このプールにも源泉が使用されています。
温度は夏季32℃、冬季35℃のぬる湯。
プールの中央付近の底から、温泉ガスとともに源泉が投入されているのを確認できます。
湧出してから時間が経って、湯の鮮度が落ちているのは否めません。
ここでは水着着用が必須です。
同じく水着着用必須なのが、浴場の裏手にあるホットタブ。
緑に囲まれて一段高くなったところにあります。
温度は41℃。
サイズが小さいので、実質的に先着順の貸切風呂のように利用でき、くつろげます。
いよいよ歴史的な内風呂に潜入です。
ここからは18歳以下の利用は厳禁。
というのも、男女別ながら水着着用が任意になっているためです。
浴室に洗い場はありません。
入浴前にシャワーを浴びてください。
シャワーカーテンが迷彩柄。
男風呂の扉を開けると、ターコイズ・ブルーの神秘的な湯にまず心を奪われます。
そしてモニュメント・バレーと、獣を追う先住民の味のある銭湯画。
素っ裸で水中の階段を降りていくと、結構な深さがあります。
大人の肩ぐらいまである立ち湯です。
そして、江戸っ子仕様のあつ湯。
湯口で46℃、湯尻でも44℃あります。
滞在中、熱くて内風呂に入れないとクレームを入れる客を見かけましたが、スタッフは平然とした様子でした。
今日は源泉が熱いみたいね、といった次第。
浴室全体に、呼吸するような大きな音が断続的に鳴り響いています。
それは、ガスとともに浴槽の底から湧き上がる源泉の音か?
あるいは天然の蒸し風呂から聞こえてくるようです。
蒸し風呂では、鼻孔いっぱいに広がる独特のアブラ臭を堪能できます。
最後に、女風呂の様子も確認しておきましょう。
男風呂と完全に左右対称、男女平等です。
個人的には、商業的で値の張るザ・スプリングス・リゾートより、ヒーリング・ウォーターズの家庭的で隠し湯的な雰囲気に魅せられてしまいました。
まとめ
Healing Waters Resort & Spa, Pagosa Springs, Colorado, U.S.
私の好み
種類:宿泊、日帰り
ルール:男女別、水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~46℃