地中から湧き出た熱湯が、時を移さず地中に染み込む。
その短いサイクルの間に野生生物のコロニーがあり、浴槽がありました。
注意
浴槽が撤去されたとの情報があります。現地の最新情報に基づいて訪問を検討してください。
孤独が約束された地
きわめて辺鄙な場所にあるダイク・ホットスプリングスを訪れる人は、ほとんどいません。
孤独が約束されているといっても過言ではないでしょう。
ネバダ州最北西部の集落、デニオから州道140号線を南下。
パイン・フォレスト山脈に沿って分岐するダート道に入り、デニオ・ジャンクションからは約40分のドライブ。
乾燥した時期ならほとんどの車で到達可能です。
道沿いに有刺鉄線で囲われた泉源がありました。
木製の構造物等で補強された様子。
泉温58℃。
相当な量の湯が流出していました。
泉源付近はかすかに焦げたようなにおいが感じられました。
湯の流れと並行して脇道が伸び、最後はロータリー状の駐車場になっていました。
末端にはトラックに水を供給するためと見られる設備がありました。
ここでの宿泊キャンプは禁止されていませんが、温泉から離れた場所で行うようにしましょう。
温泉藻に彩られた流路に沿って、小ぶりの泉源を発見。
泉温70℃の熱湯が自噴し、ときおり気泡を伴っていました。
駐車場は台地の上にあり、眼下には温泉を水源とした湿地帯がありました。
野生生物のコロニー
台地と湿地のちょうど境目に、出来合いの浴槽が四つ。
ブラック・ロック砂漠の北東端にありながら、浴槽の周辺は植物と野生生物のコロニーになっていました。
湧出した温泉が再び地中に染み込むまでの、短いサイクルの間の奇跡。
高低差を利用して浴槽には源泉が引湯されていました。
そのままではとても入浴できない55℃を記録。
温泉以外の水源がなく、適温に冷ますために30分以上気長に待ちました。
泉源付近の臭気はここでは感じられず、むせ返るほど生い茂った緑のにおいだけがありました。
配湯管をたどると、草むらの奥には多くの異なる泉源が隠れていました。
まとめ
Dyke Hot Springs, Black Rock Desert, Nevada, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~70℃