コロラド州唯一の間欠泉。
入浴不可ながら、荒ぶるターコイズブルーの池は鮮烈な印象を残しました。
ダントン・ホットスプリングス
コロラド州ダントン・ホットスプリングスは、ターゲットを富裕層に絞りきった温泉宿です。
ゴーストタウン化した鉱山街を、そっくりそのままリゾート地として開発。
1987年には1泊15ドルで宿泊できたキャビンが、2024年の執筆時現在、最安値で1,165ドル。
Dunton Hot Springs
ダントンの褐色の温泉は、事実上、富裕層以外のほとんどの人々の手の届かないところに行ってしまいました。
荒ぶる池
ダントン・ホットスプリングスから南西へ4分、車を進めたところにあるのがガイザー・ウォーム・スプリングスへの登山口。
サン・ファン国有林内のトレイルで森林局が整備しており、利用は無料。
立派な歩道橋を渡ってスタート。
州唯一の間欠泉が見られるのですが、人気のコースというわけではなさそうでした。
人里離れすぎているためでしょうか。
駐車場から間欠泉までは片道2km。
標高差約150mの登山で、適度な運動になりました。
渓流を歩いて渡る箇所がありましたが、倒木のおかげで濡れずに済みました。
道中、温泉が染み出している場所があって、硫化水素臭が鼻を突きました。
廃鉱山が森の中に点在しているエリアなので、トレイルから外れないように。
目的地のガイザー・ウォーム・スプリングに到着。
ターコイズブルーに光り輝き、見落とすはずもありません。
周囲の地面は黄変し、水面には白い膜が張っていました。
注意喚起の看板があって、入浴しないように、とのこと。
約30分間隔で、二酸化炭素と硫化水素を含む温泉ガスの噴出があり、池は10分程度激しく泡立ちます。
それに伴って酸素欠乏症の危険性があるため、入浴は禁止されています。
とは言え泉温24℃の冷鉱泉なので、よほどのマニアでない限りチャレンジしたいスポットではないかもしれません。
ジャグジーが作動したかのような荒ぶる池は、見るだけでも十分楽しめました。
Geyser Warm Spring, San Juan National Forest, Colorado, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:入浴不可
塩素消毒:なし
泉温:~24℃