ヒッピー・ディップ・ホットスプリング（パゴサ・スプリングス） - コロラド州の温泉

コロラドでイチオシの温泉街、パゴサ・スプリングスまで来たけど、温泉宿に泊まる金がない？

大丈夫、一文無しのヒッピーでも入浴可能な、ヒッピー・ディップ・ホットスプリングがあります。

知らぬが仏

私がパゴサ・スプリングスで定宿にしているのが、青い屋根のモーテル、ヒーリング・ウォーターズです。

その隣の区画のサン・ファン川に面したところに、無料の駐車場があります。

車を停めて、川に降りてみましょう。

簡素な構造ながら、水着に着替えるためのパーティションも設けられています。

ホットスプリングス通りの橋が川にかかっている真横に岩風呂を発見。

これがヒッピー・ディップ・ホットスプリングです。

古びた塩ビ管から流れ落ちるは、正真正銘の温泉。

湯口で40℃程度。

増水すれば水没するぐらいの川縁にありますが、岩風呂の内側に川の水の混入はほぼありません。

塩ビ管を観察すると、鉄格子でふさがれたヒューム管から突き出ています。

ひいき目に見ても清潔とは言い難い感じ。

あるぱか

下水かな？

それ、言っちゃダメなやつ

かぴばら

どこから温泉が流れてきているのか、真相は分かりません。

対岸から眺めたとき、パイプの右斜め奥に湯けむりが見えます。

その辺りに「世界でもっとも深い温泉」としてギネス世界記録に認定された泉源があるので、出所はそこと思われますが、どういう経路で流出しているのかは不明。

せっかく無料の温泉なので、あまり深く考えず楽しむこととしましょう。

サン・ファン・リバーウォーク

向こう岸では、下流方向に遊歩道が伸びています。

この小道に沿っていくつかの泉源が存在し、あふれた湯はサン・ファン川へ流れ込んでいます。

堤防に突如として湧く源泉は、いったん暗きょで遊歩道をくぐり抜けます。

川辺まで流れ着くと、湯溜まりを形成しています。

美しく青みがかったにごり湯は、ヒッピー・ディップより明らかに魅力的。

入浴するにはやや浅いですが、利用は自由です。

お気に入りの場所を探して、体を横たえてみましょう。

これは名湯です！

消しカス状の湯の花が舞う44℃のあつ湯。

対岸には少々値の張る温泉宿、ザ・スプリングス・リゾート＆スパが見えます。

名もなき無料の温泉でこれほどの名湯を堪能できるのだから、パゴサ・スプリングスには何度訪れても飽きません。

帰り際、ヒッピー・ディップをのぞくと、大変なにぎわいでした。

まとめ