テコパ・ホットスプリングスの砂漠の小帝国。
この温泉街に一泊するなら、もっとも現実的な選択肢の一つです。
補足情報
リノベーションが行われ、一部現在の様子と異なります。
伝説のようなストーリー
テコパ・ホットスプリングスは、鉱山街を起源とするテコパの集落の北の外れにあります。
その温泉街の更に北の端にあるのが、ディライツ・ホットスプリングス。
20近いキャビン・コテージ数を誇る、地域では最大級の温泉宿です。
フルフックアップのRVパークもあり、そちらは予約不要とのこと。
クラフトビールとBBQを楽しめるレストランも併設しています。
この『砂漠の小帝国』を築いたのはイライアス・ディライトという名の、関節炎を患った『廃人』だったそうです。
1950年代、友人の勧めで近隣のテコパ・マッド・バスに1か月浸かったイライアスは元気になり、当地に温泉宿を建設しようと考えました。
参考テコパ・マッド・バス - カリフォルニア州の温泉
砂漠をさまよっていた私の前を、バスローブを着たオジサンが横切りました。 いざ尾行開始! 古代湖の底で テコパ・ホットスプリングスは、温泉街全体が携帯電話の圏外。 野湯の位置をうっかり調べないまま町まで ...
ところが、くだんの土地は古の南北戦争の軍票でしか購入できないホームステッドだったとのこと。
偶然にも、彼の祖父が南北戦争に従軍しており、自宅に飾ってあった$2,000.00の軍票をもって、リゾートの歴史がスタートしたとされています。
そんな伝説のようなストーリーが、まことしやかに語られるのはテコパならでは。
さて、いずれのキャビン・コテージにも温泉は引湯されていません。
温泉は先着順で利用できる四つの貸切風呂で利用可能です。
いずれも四方を壁に囲まれ、天井がない構造。
湯から化学薬品のにおいが感じられたのは残念でした。
Delight's Hot Springs Resort
2020年には大規模なリノベーションを実施、四つのホットタブと一つの大プールが新設されました。
RVパークの湯
私がとりわけ気に入ったのは、RVパークの湯。
RV車に温泉を供給するための設備と思われましたが、二つの浴槽が隣接していて、自由にお湯を溜められました。
排水設備はなく、周囲の地面はぬかるんで泥だらけ。
配管を操る手も汚れてしまいましたが、原始的で開放的な雰囲気にすっかり魅せられてしまいました。
塩素消毒のにおいは、ここでは感じられませんでした。
まとめ
Delight's Hot Springs Resort, Tecopa, California, U.S.
私の好み
種類:宿泊、日帰り
ルール:水着着用、貸切風呂
塩素消毒:あり
泉温:~48℃