大きく分けて三つの泉源で構成されている野湯。
アイダホ州北部でもっとも人気の高い温泉の一つです。
注意
山火事被害のため閉鎖されているとの情報があります。現地の最新情報に基づいて訪問を検討してください。
第一の湯
ジェリー・ジョンソン・ホットスプリングスにもっとも近い都市は、モンタナ州ミズーラ。

ミズ―ラ方面から1時間超、国道12号線を西進してアイダホ州に入った道路沿いに、くみ取り式トイレのある駐車場を発見。
駐車料金は不要。

温泉へは駐車場から往復4.2kmのハイキングです。

ネズ・パース=クリアウォーター国有林内では人気の高いハイキングコースのため、混雑を避けるため早い時間から歩き始めることをおすすめします。

ハイウェイを挟んで反対側にあるのがWarm Springs Creek Pack Suspension Bridge。
川幅の広いロクサ川に架けられた、見応えのあるつり橋です。

トレイルは渓流を右手に見ながら進み、難易度は基本的に低いでしょう。

大きく分けて三つある泉源のうち、一つ目は滝状に流出していて、山道から見下ろせます。



湯溜まりは川に突き出ており、雪解け水の影響で一年の多くの期間水没しています。
第二の湯

二つ目の泉源付近には温度の高いプールが多く、気持ちよく入浴できました。

渓流から少々離れた斜面の下にあるのがメインプール。

特徴的な凹みを伴った岩石が中央部にあるのが目印です。

泉源そのものは斜面を少し上がったところに二つありました。

そこから流出した熱湯が、先ほどのプールに引湯されていたというわけです。

無色透明・無味無臭の源泉は泉温43℃。

深さはやや不足していたものの、藻や泥は少なく快適な湯浴みとなりました。

この川原でキャンプできたら最高なのですが、実際は6~20時の日帰り利用に限定されています。
キャンプ希望の場合は、最初の駐車場から西へ3分のドライブのところにある夏季限定「ジェリー・ジョンソン・キャンプグラウンド」を利用可能。

一泊$14.00で20のキャンプサイトがあります。
ちなみに温泉の名前にもなっているジェリー・ジョンソンとは、1880~1890年代にかけて当地で活動した探鉱者の名前です。

彼が活動拠点としていたキャビンが、キャンプ場の場所に存在していたといわれています。

さて、泉源やメインプールからあふれた湯は地表を流れ、川沿いにある複数の岩風呂に流入していました。
川の水と混ざり合って、ぬるま湯に仕上がっていました。
第三の湯

最奥部にある三つ目のプールは、渓流からかなり離れた草原にあり倒木が目印です。
泉温は低めで、底に積もった泥が舞いやすいと感じました。
Ross M. Perkins - Jerry Johnson Hot Springs (2015)
CC BY-NC-ND 2.0
まとめ
Jerry Johnson Hot Springs, Nez Perce-Clearwater National Forests, Idaho, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~43℃