マウント・シャスタにほど近い私有地内の温泉。
石造りの浴槽は破壊されていましたが、熱々の源泉は健在でした。
注意
私有地のため現在利用できないとの情報があります。また、周辺で車上荒らしが頻発しているとの通報もあります。現地の最新情報に基づいて訪問を検討してください。
行ってみないと分からない
カリフォルニアの田舎町、ビッグ・ベンドには複数の温泉が湧いています。
ただ、いずれも私有地にあって、アクセスの可否や方法は行ってみないと分からないのが現状です。
お金を取って商売してくれればいいのですが、今のところ土地所有者の厚意と心変わりによって、開放したりしなかったりしている様子。

ビッグ・ベンドの集落から北西に約3kmドライブしたところに、Kosk川を渡る橋があります。
そのすぐ手前で車を停め、左手の私有地に徒歩で進入。
新型コロナウイルスのまん延防止のためでしょうか、「バイオハザードにより閉鎖」など物々しい警告が書いてありました。

その一方で「石けんの使用は禁止」など温泉の存在を示唆する掲示もあり、私は先に進んでみました。
温泉までは往復1km程度のハイキングとなります。

広場があり、数台の車が停まっていて寝泊まりしている人が見られましたが、そもそもキャンプは禁止されています。
あまり深入りしないのが賢明でしょう。
破壊された浴槽

広場を抜けるとコスク川に突き当たって、川原から湯けむりが上がっているのが見えました。
間違いなく温泉です。

温泉の周りだけ赤茶けた土壌が露出していました。
近くに重機が停められていたのが気になりました。

人が集まってパンデミックが加速するのを防ぐために、温泉の周辺を破壊したのかもしれません。
あるいは単に土砂崩れか、真相は分かりません。

いずれにしても源泉は健在。
川原の浅いプールは、熱湯が川の水と混ざって適温になっていました。

泉源の周辺は土砂が大きくえぐられていました。

本来、ここに石造りの美麗な浴槽が複数あったのですが、見る影もありません。



しかし、その基礎らしき構造物からは、結構な湧出量で源泉があふれ出ていました。

泉温58℃、火傷するほどの熱湯です。

その奥、崖の真下にはコンクリート製の長方形の浴槽。

一人がぎりぎり浸かれるぐらいの大きさでした。

これだけ至近距離にありながら、こちらの泉温は適温の40℃。

浴槽が破壊されても相変わらずパワフルな地熱活動に、元気をもらったような気持ちになりました。

まとめ
Hunt Hot Springs, Big Bend, California, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~58℃