360°の絶景を望む温泉リゾートの廃墟。
湯は白濁しタマゴ臭が顕著でした。
温泉は芸術だ
州間高速道路80号線を149番出口で降り、州道400号線を南下。
ユニオンビル(右側)とカイル・ホットスプリングス(左側)へ向かう十字路を左折。
ユニオンビルは『トム・ソーヤーの冒険』の著者として知られるマーク・トウェインが一時的に住んでいた鉱山街で、今はゴーストタウン化しています。
ダート道の状態は良く、ひどい降雨さえなければほとんどの車で問題なく走行可能。
カイル・ホットスプリングスの周辺は私有地で、入口に門扉がありましたが施錠されていませんでした。
一般的に立ち入りは許可されており、キャンプすら禁止されていないとされています。
自己責任で敬意を持って使用してください。
この場所の歴史についてはっきりしたことは分かっておらず、ゴールドラッシュ期に人気のリゾート地だったらしいといわれています。
なるほど頑丈に作られた遺構が点在していて、そのような歴史があっても不思議はありません。
泉源はいくつか見つかりましたが、メインの泉源はコンクリートで補強され、金網で囲われていました。
緑がかった神秘的な湯は温泉ガスのため泡立ち、強い硫化水素臭を発していました。
白い湯の花がそこかしこに見られました。
泉温62℃。
危険な熱さです。
この泉源から複数の配湯管が伸びていました。
緩やかな斜面に沿って地上に設けられた配管。
訪問時は湯張りできなかったものの、終端には六つのバスタブがありました。
どれも一般家庭にありそうなFRP製の浴槽。
「地球」を感じる風呂
バスタブ群より更に低い場所に、六人ほど入れそうなプールがぽつんとありました。
モルタルで補強された立派な石積み。
こちらへ繋がる配管は地下に埋設されていました。
その脇には、やはり家庭用の浴槽が一つ。
どちらも新湯が投入され、入浴可能な状態に整っていました。
60℃近い高温の源泉が注がれるため、バスタブの方はホースを操作しないとたちまちアツアツに。
これがほんとの展望露天風呂。
「地球」という惑星で風呂に浸かっている実感がありました。
まとめ
Kyle Hot Springs, Unionville, Nevada, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~62℃