今や入浴禁止となって眺めることしかできないホット・クリーク。
一方、「リトル」ホット・クリークの方は未だに入浴可能です。
ホット・クリーク・ジオロジック・サイト
野湯に興味がない人にとっても、ホット・クリーク・ジオロジック・サイトは訪れる価値のある場所です。
76万年の火山噴火の結果生じた、驚異の熱水泉。
日の出から日の入りまで自由に見学できるこの公園は、現在では散策することしかできません。
しかし、2006年までは川で遊泳可能だったのです。
ターコイズ色に煮えたぎる泉源ではなく、その湯が注がれる川の方は、普段は適温になっています。
しかし、川の中でも瞬発的に温度が上昇することがあり、過去14名がここで死亡しています。
規模の小さなホット・クリーク
さて、ホット・クリークのミニチュア版とでも言うべきリトル・ホット・クリークは、かなり分かりにくい場所にありました。
未舗装路のウィットモア・タブズ・ロードを北上してオーウェンズ・リバーロードに突き当たったところを左折。
フォレスト・ロード 3S138を左折してしばらくすれば、左手に源泉地帯が見えました。
路面の状況は相当悪いので、ロードクリアランスの高い車が必要です。
源泉地帯には小振りな熱水泉が点在していました。
地表面がもろいので、踏み抜かないように気を付けてください。
熱湯が小川に注ぎ、川全体が暖かくなっているのもホット・クリークにそっくり。
小川には細い板が渡され、対岸に渡れました。
ここにコンクリート製の立派な浴槽が一つ。
4人は余裕で入れそう。
内部は滑らかな造形で、ベンチ状に張り出している部分がありました。
湯口は湯面の下にあり、バルブをひねって投入量を調節できました。
全開にすると46℃のあつ湯が注がれました。
湯から特段のにおいは感じられませんでした。
ロング・バレー・カルデラの野湯群の中ではもっとも不便な場所にあって、人目に付かないので荒らされていることも多いようです。
他の野湯が先客でいっぱいなら、チャレンジしてみてはいかが。
まとめ
Little Hot Creek (Siphon) Hot Springs, Mammoth Lakes, California, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~46℃