コロラド州ユーレイの町外れにある温泉宿。
高低差があって見晴らしのよい浴槽群は、一見の価値あり。
補足情報
リノベーションが行われ、現在の様子と一部異なります。
ボックス・キャニオン・フォールズ・パーク
オフロード走行やアイスクライミングなどのレジャーで有名なユーレイに行くことがあれば、温泉宿に泊まりたいものです。

ボックス・キャニオン・ロッジは、ツイン・ピークス・ロッジの隣のホテルで、ユーレイの町の南西端に位置しています。
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参考ツイン・ピークス・ロッジ&ホットスプリングス(ユーレイ) - コロラド州の温泉
「アメリカのスイス」とも呼ばれるコロラド州ユーレイ。 「ジープの首都」でもあり、しかも温泉も湧くというのでは、少々欲張りすぎかもしれません。 絶景を眺めながら 標高2,300m、三方をサン・ファン山脈 ...

名前の由来となっているボックス・キャニオンは、裏手から簡単なハイキングで行ける景勝地。
ボックス・キャニオン・フォールズ・パークは鉱山の跡地で、狭い渓谷の独特な景観を楽しめます。
Simon Foot - Box Canyon Falls - Ouray. Colorado (2017) CC BY-NC-ND 2.0
珍しい構造の温浴エリア
ボックス・キャニオン・ロッジの客室は広々としていて、快適に寝泊りできました。

貧乏旅行には必需品の電子レンジと冷蔵庫を室内に完備。

温浴エリアは宿泊棟を挟んで駐車場と反対側の、山の斜面に面した場所にありました。

入浴可能時間は午前8時~午後10時。
それ以外の時間は入口の扉が施錠されていました。

サウナの奥の斜面にへばりつくようにボードウォークが設置され、その途中に四つの浴槽がある珍しい構造。

遊歩道脇の斜面が赤茶けていました。
敷地内の泉源の一つです。

案内板によれば、かつてネイティブ・アメリカン(ユート族)によって使われていた温泉は、1920年代にはリウマチなどの患者のためのサナトリウムに使用されるようになったとのこと。
ホテルの創業は1959年のようです。

見るからに鉄分を多く含んでいそうな源泉は、泉温55℃。

すべての場所で水着着用必須です。

最下段の二つの浴槽は宿泊棟に近い場所にあり、少々人の目が気になるかもしれません。

スギ材で樽状に組まれた浴槽は、3人入ればいっぱいのサイズ。

この小さなサイズのため、先着順の貸切風呂のようにして使われていました。

もう二つの浴槽は、ボードウォークの中段にありました。
保温のため半月状の金属板でふたされていて、入浴時のみ自由に取り外せるようになっていました。

地面から高さがあるため、見晴らし良好。
柵にはジャグジーのスイッチが備え付けられていて、好みに応じてエアーを送り込めました。

肝心の泉質ですが、私の満足いくものではありませんでした。
先ほど観察した泉源や、隣のツイン・ピークス・ロッジの湯のような、金気臭は感じられず。

浴槽内を43℃前後の適温に保つために循環しているためか、温泉の特徴が薄れている印象でした。



遊歩道は更に上まで続いていました。

最上段に浴槽はなし。
代わりに、絶景を望むブランコが置いてありました。
まとめ
Box Canyon Lodge & Hot Springs, Ouray, Colorado, U.S.
私の好み
種類:宿泊
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~55℃