日帰りでギリギリ到達可能な野湯。
美しい景色と温泉を堪能するには、キャンプする心づもりで訪れた方がいいでしょう。
二つの登山道
この温泉に向かう経路は二つあります。
一つはトレイル #729からリトル・ベアー・キャニオン経由で向かう道。
最短経路ですが、それでも往復24.5km。
もう一つは、ヒラ・ビジターセンター横からミドル・フォーク温泉へ向かうトレイルを更に奥へ進む道。
終始ミドル・フォーク・ヒラ川沿いなので分かりやすいですが、往復約30km。
参考ミドル・フォーク(ライトフェザー)ホットスプリングス - ニューメキシコ州の温泉
ヒラ岩窟住居国定公園まで行ったら、ぜひ足を延ばしてほしいのがミドル・フォーク温泉。 川を歩いて渡る心づもりをしておいてください。 ヒラ岩窟住居国定公園 ニューメキシコ州のこの地域まで来て、ヒラ岩窟住居 ...
今回は後者のルートを選びました。
ミドル・フォーク温泉を横目で見ながら歩きます。
高低差の少ないトレイルですが、何度も川を歩いて渡ることになります。
時期によっては腰の深さまで水に浸かる覚悟も必要。
ウォーターシューズを持参して小まめに履き替えないと、歩き進めるのが辛くなります。
太古の火山活動に起因する柱状節理が間近に迫ってきました。
周囲の岩肌のあちこちから、ぬる湯が染み出していました。
南側のリトル・ベアー・キャニオンから続くトレイルと合流したら、温泉まで残り約4km。
神秘的なプール
温泉は斜面の中腹にありましたが、見つけるのは簡単。
流れ落ちてきた湯が川に注ぐ地点に、有志がこしらえた岩風呂がありました。
それを遡っていくと、木陰に大きな温泉プールを発見。
プールの中央部に倒木が橋のように架かっており、底には小石が敷き詰められていました。
藻の発生は見られず、青く澄んだ湯は神秘的な雰囲気。
湯口は倒木を挟んで主に左右二か所にあるようでした。
右側の湯口は水量が多く、高い位置から岩のトンネルをくぐって流れ落ちていました。
左側の湯口は倒木の陰になっており、この辺りが一番温かく感じられました。
といっても泉温37℃程度のぬる湯。
湯からにおいは感じられませんでした。
私は無謀にも日帰りでチャレンジしましたが、おすすめはしません。
日が昇っている間を全てを終えようとして負担の大きい行程となり、帰路の川で足を負傷してしまいました。
ぜひキャンプ道具を持参して、この美しい景色の中で時間を忘れて湯浴みしてください。
まとめ
Jordan Hot Springs, Magdalena, New Mexico, U.S.
私の好み
種類:野湯(キャンプ可)
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~37℃