モンタナ州ホットスプリングスの中心的存在。
国家歴史的登録財に指定されている優美なホテルです。
歴史的な建造物
モンタナ州フラットヘッド・インディアン居留地の町、ホットスプリングス。
この地域は、1855年にアメリカ合衆国とネイティブ・アメリカンの間で調印されたヘルゲート条約によってインディアン居留地に指定されたものの、サリッシュ族が利用していた泉源を含む80エーカーは「政府保留地」として除外されました。
Symes Hot Springs Hotel and Mineral Baths
1862年、リンカン大統領が署名して発効したホームステッド法によって、泉源周辺は白人入植者に開放されることに。
1929年、リゾートホテルを建設する目的でフレッド・サイムズが、温泉の湧いている土地の一つを購入。
1930年にはミッションスタイルの優美な建物が完成しました。
大恐慌の時代に突入してもホテルは栄華を極め、二階部分が増築されました。
1949年、現在のビッグ・メディスン・ホットスプリングス近辺にネイティブ・アメリカンの部族が運営するカマス・ホットスプリングスが建設され、温泉街の繁栄は絶頂期を迎えました。
参照ビッグ・メディスン・ホットスプリングス - モンタナ州の温泉
こういうのでいいんだよ。 清潔なコンクリート浴槽と濃厚な硫黄泉、以上。 カマス・ホットスプリングス モンタナ州ホットスプリングスの集落の北端。 ローゼズ・プランジのある交差点の一角に、ある種モダンな建 ...
その後温泉人気は全米で劇的に衰え、カマスは閉鎖したもののサイムズは何とか持ちこたえ、1996年には現在のオーナーに売却されました。
今日、ホテルは町おこしのための"Hot Springs Artist Society"の中心的存在となり、毎週のように音楽グループが招かれ生演奏を披露しています。
建物は1998年に国家歴史登録財(National Register of Historic Places)に指定されました。
30以上の客室とレストランを備え、日帰り入浴も可能。
骨董品級の鋳物ホーロー浴槽が配置された貸切風呂もあります。
予想を超えてアツアツのプール
温泉プールはフェンスで囲まれた屋外に設置されていました。
最も大きなスイミング・プールは一段低い場所に。
二つのホットプールは隣接し、やはり高低差をつけて設けられていました。
八角形のホットプールに注がれた湯が自然落下して、最下層のスイミング・プールまで流れて行っている様子。
浴槽の底から静かに注がれる源泉は実測45℃。
初見ではごく一般的なプールに思えましたが、温泉マニアもうなるほどの高温だったのです。
泉質はホットスプリングス特有のミネラル感たっぷりの名湯。
焦げたようなにおいの感じられる硫化水素臭は、ここでも堪能できました。
まとめ
Symes Hot Springs Hotel & Mineral Baths, Hot Springs, Montana, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用、貸切風呂
塩素消毒:感知せず
泉温:~54℃