これほど趣のある温泉プールは滅多にありません。
ダンスフロアからプールへのアプローチも素晴らしい。
雰囲気たっぷりのダンスホール
州間高速道路15号線をアイダホ州アイダホ・フォールズからモンタナ州ミズーラ方面へ向かうなら、少し遠回りしてジャクソン温泉に寄り道してみては。
ほとんどゴーストタウンのような目抜き通りに面して、ジャクソン温泉は古めかしくも丁寧に維持されています。
この温泉はサカジャウィアの記事にも登場した、ルイス・クラーク探検隊によって「発見」されたものの一つ。
参考サカジャウィア・ホットスプリングス - アイダホ州の温泉
1ドル硬貨の肖像のモデルに選ばれている、ネイティブ・アメリカン女性サカジャウィア。 その栄誉ある名前を冠した野湯です。 ソートゥース・ロッジ アイダホ州道21号線、ロウマンとスタンレーのおよそ中間地点 ...
東海岸から西海岸へ陸路で探検した最初の白人アメリカ人の一人であるクラークは、1806年、旅の帰路で熱水泉を発見。
その温水で肉を調理したことが日記に記されています。
1884年、温泉の所有権が最初に取得され、1950年にジャクソン・ホールの牧場主が施設を購入、大規模な改築を実施。
2018年に新しいマネジメントに代わりながらも、昔ながらのバーと暖炉のあるロビーは健在です。
建物に入っていきなり素敵な空間が広がっていたので、日帰り入浴で立ち寄った私は面食らってしまいました。
日帰り入浴はホテルのフロントで受け付け。
大人$10.00です(執筆時現在)。
男女別のシャワー・更衣室へはいったん二階へ上がります。
少し戻って中二階にプールへの入り口があり、初見では分かりづらい構造です。
緑がかった源泉がチョロチョロ
プールは建設当初は屋内にあったそうですが、現在は完全に屋根が取り払われていました。
電飾の張り巡らされた下に、シンプルな大ぶりのプールが一つ。
夜はロマンチックな感じになりそう。
四方は歴史を感じさせる木の壁で取り囲まれ、外の様子は見えませんでした。
木製の箱状になっている部分に湧出口が四つあり、一つだけが稼働していました。
温度は51℃の熱々。
湧出点で58℃の源泉が、長距離を引湯されて自然冷却されているようです。
しかし、プールの大きさと比較して投入量が相当絞られているので、全体的には39℃程度のぬる湯になっていました。
湯口から離れるにつれてプールは深さを増し、温水は緑褐色のにごりを見せていました。
塩素消毒はされているそうですが気になりません。
源泉の投入が少なすぎるので、衛生面から消毒はあったほうがいいのかもしれません。
さて、建物の入り口に温泉に関する案内板があったのを思い出しました。
近くを散策して泉源を探してみることにしました。
プールの裏手にはログハウス調のキャビンが立ち並んでいました。
その奥は別施設ですが、やはり温泉を引湯した施設「ザ・ジャクソン・ハウス・バケーション・レンタル」を発見。
そしてそのはるか向こうに源泉地帯が見えました。
これ以上近寄れないのが残念!
まとめ
Jackson Hot Springs, Jackson, Montana, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用
塩素消毒:あり
泉温:~58℃