川を歩いて渡ったところにある野湯。
2009年には完全に撤去されましたが、有志の力で復活しました。
輝く岩肌
Garden Valley/Crouchから北上するダート道、South Middle Fork Roadはアイダホ州で最も交通量の多い林道といわれています。

ミドル・フォーク・ペイエット川に沿って多くのキャンプ場が点在しており、Silver Creek Plunge Resortなる温泉宿も有名です。

道路から対岸の崖に、周辺の地面とは異なる色に輝く岩肌を見つけました。



林道は路肩に数台駐車できるぐらいの広さがあったので、車を降りて川を歩いて渡ることにしました。

12月、ミドル・フォーク・ペイエット川の水は身を切るような冷たさ。

太ももくらいの水深で、流されないように踏ん張りながら進みました。
対岸の温泉

通常、夏の終わりから秋の始まりにかけては水量が減るので、心配ならこれらの時期に訪問するのが賢明です。

先ほどの岩肌の下の川沿いに、いくつかの岩風呂がありました。

ここがロッキー・キャニオン・ホットスプリングスです。

自然崩壊したように見える斜面ですが、実は人為的に破壊された経緯があります。

事件が起きたのは2009年のこと。

それ以前はモルタルで補強された五つほどのプールがありましたが、環境破壊を懸念した地元の部族からの抗議もあり、森林局によって完全に撤去されました。

もともと人気の高いスポットであり、ほどなくしてプールは再建されました。

私の訪問時は、二つのプールが斜面の途中に設けられていました。

それぞれ二人程度が入浴できる大きさで、適度な深さがありました。
泉温40℃。

無色透明・無味無臭の源泉が上の方から勢いよく流れ落ちていました。

きわめて滑りやすい斜面を注意深く登っていくと、泉源を発見。

周囲は温泉析出物で鮮やかに彩られて魅力的に見えましたが、入浴可能なスポットはここにはありませんでした。

まとめ
Rocky Canyon Hot Springs, Garden Valley, Idaho, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~40℃
ブラウンズ・クリーク・ホットスプリングス
野湯だらけのアイダホ州では、橋のない川の対岸に温泉が湧いていることも珍しくありません。

ブラウンズ・クリーク・ホットスプリングスでは、川の水位が高く入浴を断念せざるを得ませんでした。