湯治とは、温泉地に少なくとも1週間以上滞留して、疾病の温泉療養を行う行為です。
そのためには、疲労回復や観光目的で数日宿泊する温泉宿と異なり、より安価であることが求められます。
アメリカで見つけた湯治宿は、カラフルな原色の世界でした。
スパーキーズ
トゥルース・オア・コンシクエンシーズの隣町、ハッチは、唐辛子が名産。
その唐辛子を使ったハンバーガーを食べられるレストランが、Sparky's Burgers, BBQ & Espressoです。
ジューシーなパテに負けず劣らず素敵なのが、その店内。
楽しい雰囲気の内装は、見ているだけで元気になりそう。
原色の世界
T or Cにある温泉付きホテルは、客室数の少ない所ばかりなので、週末は予約を確保するのが簡単ではありません。
そんな中で例外的に、急な宿泊にもっとも応えてくれそうなのがペリカン・スパ。
温泉街の広い範囲にわたって原色に塗られた建物がまばらに建ち並び、それらがすべてホテルの宿泊棟です。
一泊$55.00~(執筆時現在)と破格の安値で、湯治を目的とする長期滞留に最適です。
宿泊者はこちらの温泉棟に自由に出入りできます。
温泉付きのゲストルームは、残念ながら一つしかありません。 それが、こちらのThe Aqua Room。
温泉棟の中に唯一設けられている客室で、壁も薄いため、ある程度の騒音を覚悟する必要があります。
部屋の中の湿気がちょっと多いのも気になります。
取り立てて清潔という感じではありませんが、部屋の隅々までカラフルで魅力的です。
蛇口をひねると、怒涛の勢いでほとばしる源泉。
クセのない適温の湯を、思う存分楽しめます。
この部屋に付属する風呂とは別に、貸切風呂(すべて内風呂)が四つあり、宿泊なら先客がいない限り誰にことわるでもなく使用できます。
もっとも大きい浴槽がこちら。
供給量が豊富なため瞬時に新しい湯を注げます。
宿の管理が行き届いているとは言えないのが難点です。
先客が浴槽で洗剤を使ってその後のすすぎが不十分だと、においが残っているようなことがありました。
立つ鳥跡を濁さず。
まとめ
Pelican Spa, Truth or Consequences, New Mexico, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:貸切風呂、温泉付き客室
塩素消毒:感知せず
泉温:~45℃