ニューメキシコ州

インディアン・スプリングス・バスハウス(トゥルース・オア・コンシクエンシーズ) - ニューメキシコ州の温泉

2017-03-27

トゥルース・オア・コンシクエンシーズ温泉郷の数ある温浴施設の中で、私がもっとも高く評価したいのがインディアン温泉浴場です。

貸切の内風呂が二つしかない小さな温泉宿ですが、湯小屋という言葉がぴったりの粗末で寂しいたたずまいが、むしろ精神的な豊かさを感じさせます。

寂びた大風呂

1930年代創業の老舗モーテル、Langford Tourist Courtsがインディアン温泉浴場に名前を変えて、細々と営業を続けています。

Exterior 01

宿泊客は一回30分の入浴が一日二回無料になります。

もっとも、日帰りでも30分当たり一人$4.00(執筆時現在)で入浴できます。

Motel 01

古めかしい宿泊棟の向かいに事務所があります。

Exterior 01

駐車場に車を止めると主人がおもむろに現れ、料金はキャッシュのみ受け付け。

Bath House 01

敷地への入り口を挟んで事務所の横に、二つの貸切風呂があります。

左側が大きく、右側が小さい風呂になっています。

Door to Large Bath

まずは大風呂から入浴してみましょう。

どちらの浴室も足元湧出のため、地下に降りる構造になっています。

Large Bath1

壁の下半分はレンガ、上半分は木造の空間が脱衣所です。

粗末な木のベンチの奥に、4人は入れそうな浴槽があります。

Large Bath2

温度は41℃のぬる湯。

きわめて透明度の高い源泉が、玉砂利敷きの足元からふつふつと湧き上がっています。

Soaking 01

この浴室の枯れた雰囲気の魅力に、私は完全にノックアウトされてしまいました。

日本のどこぞの湯治場に迷い込んだかのようです。

渋い小風呂

Door of Small Bath

さて、小風呂は二人向けの小さな浴槽のために、温度は43℃程度の適温になっています。

冬場はこちらを選択しないと辛いかもしれません。

Switch

小風呂の方は足元湧出の量が少ないと思われます。

そのため、脱衣所入り口の壁にあるスイッチを操作して、人工的にくみ上げる機構が備わっています。

Pump

日曜大工のように設置してある木箱の中身がポンプですが、稼働させると相当な騒音がします。

あるぱか
あるぱか
掃除機みたいな音ね
温まったら止めればいいよ
かぴばら
かぴばら
Small Bath1

狭い階段を下りて、湯の中に徐々に身体を沈めます。

大風呂と異なり、こちらは木製の浴槽により温かみが感じられます。

Small Bath2

向かって正面、水面下にある細いパイプが湯口です。

ポンプを稼働させると、ジェットバスというほどではありませんが、強い水流で源泉が投入されます。

Water Outlet

インディアン温泉浴場のすべてであるわずか二つの貸切風呂の、あらゆる虚飾を排したような空間は、心の底から身体を温めてくれます。

まとめ

Indian Springs Bath House, Truth or Consequences, New Mexico, U.S.

私の好み

種類:日帰り、宿泊

ルール:貸切風呂

塩素消毒:感知せず

泉温:~43℃

  • Writer

Hot Springer Ken

A hot spring enthusiast based in Japan. Toured over 300 North American hot springs while working in Texas from 2016 to 2022. For updates, visit X or Instagram!

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