温泉が本来持つ色彩を最大限に活かした屋外プール。
提携施設に泊まってお安く体験してください。
ホット・サルファー・スプリングス・ウォーター・バス
2018年までギグリング・ホットスプリングスと呼ばれていた温浴施設。
地名をとってシンプルにヘメス・ホットスプリングスと改名されました。
温泉街を貫くニューメキシコ州道4号線から脇道に逸れると、そこには駐車場が広がっていました。
駐車場の突き当りで存在感を放っていたのが、旧浴場の遺構。
壁面にホット・サルファー・スプリングス・ウォーター・バスと書かれているのが残っていました。
この浴場が建設されたのは1895~96年。
1941年の大洪水で破壊された後、とくに丁寧に保存されるわけでもなくこの場所に放置されています。
魔法のような色彩
ヘメス・ホットスプリングスのオフィスは、旧浴場の横にこぢんまりと建っていました。
日帰り入浴だけでなく、三軒のキャビンに宿泊することもできます。
キャビンに加え、Laughing Lizard Inn、Cañon del Rioという近隣の二つの姉妹施設もあります。
これらへの宿泊者は一人1時間$25.00の日帰り入浴料金が$10.00オフになるので、利用しない手はないでしょう(執筆時現在)。
ちなみに、同じ経営者がネバダ州のカーソン・ホットスプリングス・リゾートも運営しているようです。
参考カーソン・ホットスプリングス・リゾート - ネバダ州の温泉
ネバダ州の州都カーソンシティの歴史ある温泉は、泉温49℃。 掛け流しにこだわった屋外プールと、少しずつ趣向の異なる貸切風呂が魅力です。 こだわりの屋外プール カーソンシティの中心街から外れた州間高速道 ...
温泉プールは大小四つ、すべて屋外。
もっとも大きな二つのプールは布製の日除けの下にありました。
プールはそれぞれに有機的な形状をしていました。
特筆すべきはその外周部。
滑らかに傾斜していました。
それに加えて不透明な源泉、明るい色のプール底、ニューメキシコの強い日差しがお互いに作用し合って、美しい色彩を放っていました。
これを意図してデザインしたとすれば、ほとんど天才的。
湯口から流れ出る源泉は細かく制御されており、投入したり止まったりを繰り返していました。
浴感は拍子抜けするほどあっさりとしていました。
塩素消毒こそないもののオゾン殺菌は行っているらしいので、鉱物臭が消えてしまったのかもしれません。
温度もあらかじめ41℃程度に調整されて投入されていたのは少し残念。
とは言え、この魔法のような色彩は一度体験してみる価値ありです。
まとめ
Jemez Hot Springs (Giggling Hot Springs), Jemez Springs, New Mexico, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず(UV・オゾン消毒)
泉温:~41℃