ラスベガスのもっとも近くにある温泉。
といっても、物見遊山で気軽に訪問できる温泉ではないので、それなりの準備が必要です。
注意
毎年5月15日~10月1日は猛暑のためトレイルが閉鎖されます。カヌー等によるコロラド川方面からの進入は可能です。
上の湯
ゴールド・ストライク温泉ほど初心者泣かせの温泉はありません。
誰もが知る観光名所、フーバーダムからわずかにラスベガス寄りの州間高速道路11号線沿い。
レイクミード国立保養地内にありながら、日帰りでの駐車料金は不要のエリアにあります。
温泉へは駐車場から往復10km弱のハイキングとなります。
ハイキングと呼ぶのは正確ではなかったかもしれません。
コロラド川に向かって高低差450m、スロット・キャニオンをひたすら下っていく経路には八か所の鎖場が連続。
困難なルートとして知られていながらも、分かりやすい場所にあるので軽装のファミリーが迷い込み、苦戦している様子があちこちで見られました。
私にとっても他人事ではなく、あまりにハードな道のりのため夫婦の危機を迎えてしまいました。
最初のプールは折り返し地点まで7割くらい来たところにありました。
これを便宜上、上の湯と呼びます。
岩間から43℃の湯が染み出し、小さなプールをいくつか形成していました。
岩石そのものが日光で照らされてかなりの熱を持っていましたが、れっきとした温泉。
無味無臭のあっさりとした泉質でした。
下の湯
あと少しで川に突き当たるところまで来たら、下の湯がありました。
こちらは土のうが大規模に組まれて、10人ほど入れそうな大きなプールになっていました。
上の湯からの伏流水がここで地上に出てきているのか、泉温は低めの38℃。
渓谷の水量は温泉水を集めて徐々に増していき、そのままコロラド川へ。
フーバーダムの約2km下流の地点、対岸はアリゾナ州です。
左手にはスタート地点から続いている高速道路の橋が見えました。
ここから川沿いを左に行けば、サウナ・ケーブと呼ばれる別の温泉。
右に行けば、ボーイスカウト・キャニオンの更に別の温泉があります。
安全に到達するにはカヌーが必要でしょう。
しかし、過酷なトレイルで夫婦の危機を迎えた今回はこれでおしまい。
温泉は計画的に。
まとめ
Gold Strike (Nevada) Hot Springs, Lake Mead National Recreation Area, Nevada, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~43℃