ネバダ州の州都カーソンシティの歴史ある温泉は、泉温49℃。
掛け流しにこだわった屋外プールと、少しずつ趣向の異なる貸切風呂が魅力です。
お知らせ
リノベーションが行われ、現在の様子と一部異なります。
こだわりの屋外プール
カーソンシティの中心街から外れた州間高速道路沿いの寂しい場所に、カーソン・ホットスプリングス・リゾートはあります。
同名の温泉がワシントン州にもありますが、そちらは宿泊可能なリゾートホテル。
参考カーソン・ホットスプリングス・ゴルフ&スパ・リゾート - ワシントン州の温泉
西海岸のワシントン州に伝統的な入浴方法を頑なに守る老舗の温泉宿があります。 一部の客室では対照的に、最新式のジャグジー風呂に温泉が注がれていました。 歴史的な浴場と温泉プール ワシントンといっても首都 ...
ネバダ州のこちらは、リゾートという命名は少々疑問な日帰り入浴施設です。
正面部分は大がかりなリノベーション中でした。
駐車場の奥には、感じのよいブリュワリーとレストランがありました。
温泉の入口はそこを右手に入った小屋。
1880年開業の歴史的な温泉に似つかわしくない、実用本位な外観でした。
屋外プールは$15.00(執筆時現在)で時間制限なし。
個室風呂は$25.00で2時間制、屋外プールにも立入可能。
まずは屋外の様子を見てみましょう。
プールそのものは何の変哲もありませんが、新湯の投入方法が工夫されていました。
湯口は二か所で、高い位置から放出されていました。
そのうち一つは霧吹き状で、49℃の源泉を加水することなく自然冷却。
この機構によりプール内は夏場34℃、冬場38℃のぬるめに保たれます。
塩素消毒は感じられず、湯使い良好。
この奥に五角形のジャグジーが二か所ありました。
これらは39℃程度と温かいですが、カルキ臭が強烈でおすすめできません。
九つの貸切内風呂
個室風呂を頼むと、「何度が好み?」と尋ねられました。
いや、そんな突然聞かれても(しかも華氏だし)。
九つある内風呂は、源泉の投入量を加減して細やかに温度設定されていました。
とりあえず一番熱い40℃の浴室に決め、番号札を受け取りました。
それをドアノブに掛け、内側から鍵を閉めます。
入ってすぐのところに脱衣スペースがあり、その下方に4人サイズの浴槽がありました。
こちらの浴槽は、水面部分のタイルが波の紋様になっているのが特徴。
せっかくなので他の部屋ものぞいてみましょう。
幾何学模様。
水色のタイル。
大理石調。
レンガ調。
木目調。
藍色のタイル。
シンプル左階段。
Simple, right staircase.
胸辺りまである深めの浴槽に無味無臭の源泉が注がれていました。
滑らかな肌触りが屋外プールより強く感じられました。
天井は高く、湯気抜きが付いていました。
少しずつ趣向の異なる個室風呂ですが、四方を壁に囲まれて部屋全体が浴槽になっている構造は、不思議なほど同じ。
それが歴史あるカーソン温泉の変えてはならない部分なのでしょう。
まとめ
Carson Hot Springs Resort, Carson City, Nevada, U.S.
私の好み
種類:日帰り
ルール:貸切風呂、水着着用
塩素消毒:あり(ジャグジー)、なし(その他)
泉温:~49℃