ロング・バレー・カルデラの野湯群をめぐるための拠点として最適。
温泉も申し分ないベッド&ブレックファストです。
ゴーストタウンで朝食を
世界最大級のカルデラ、ロング・バレー・カルデラの内部にはザ・ロック・タブほか入浴可能な野湯がたくさんあるので、近くに宿泊してじっくり湯めぐりしたい。
参考ザ・ロック・タブ・ホットスプリングス - カリフォルニア州の温泉
息をのむような絶景を楽しめる野湯。 惜しむらくは泉源から引湯する距離が長く、湯温が不足気味です。 泥沼状の泉源 カリフォルニア州ロング・バレー・カルデラ内部には多くの野湯が湧いていますが、とりわけ景観 ...
そんな目的なら、ベントン・ホットスプリングスがぴったりです。
ベントンは1800年代後半に銀の採掘で栄えた鉱山街。
ヨセミテ国立公園東口から車で約1時間、カルデラ中心部まで30分の好立地にあります。
町の最盛期には人口5,000人を超えましたが、現在の人口は200人前後。
温泉宿のある辺りは町の中心分から西に6kmほど離れた旧市街で、ほぼゴーストタウン化しています。
1940年代の歴史的建造物の中には七つの客室に加え、離れが一つ。
七つの客室は私が宿泊したMarquessa Suiteを除き、バスルームを隣の客室と共有する作りになっています(なお、パンデミック以降は基本的に隣接した部屋を予約できないようになりました)。
全室、温泉の熱を利用した床暖房を完備。
さすがに古めかしい室内でしたが、冷蔵庫もあり快適に過ごせました。
朝食は共同ダイニングでボリューミーな食事を頂けます(宿泊代に含まれています)。
霧吹き状に源泉投入
屋根付きのパティオには、バーベキューコンロとテーブル、椅子があったので、私はここで夕食を調理しました。
宿泊者が自由に使える温泉は、ここから小さな橋を渡った裏庭にありました。
浴槽は全部で三つ、全て屋外。
部分的に木の塀で囲まれていましたが、扉は設けられていませんでした。
先客順に24時間使える、実質的な貸切風呂。
全裸で入浴可能ですが「慎重に」とのこと。
もっとも小さい浴槽はコンクリートの地面に埋め込まれていました。
湯口は普通の蛇口でしたが、シャワーヘッドが付いていました。
これは、57℃で湧出する源泉を霧吹き状に投入することで、加水することなく適温に冷ますための工夫。
こちらは中ぐらいの浴槽。
無色透明・無味無臭の源泉はあっさりした浴感でしたが、それだけに掛け流しの湯使いの良さが際立っていました。
もっとも大きい浴槽は自然冷却で十分なのか、シャワーヘッドはありませんでした。
全面が塀で囲われているわけではないので見晴らし良好、最高の湯浴みとなりました。
豊富な湯量を背景に、これらの他に12の専用貸切風呂付きキャンプサイトもレンタル可能です。
それぞれに浴槽の作りが異なるので要チェック。
The Inn at Benton Hot Springs
この場合一泊$75.00~(執筆時現在)となるので、グループで行くなら日帰り入浴的に利用しても、まだリーズナブルな価格設定と思われます。
まとめ
The Inn at Benton Hot Springs, Benton, California, U.S.
私の好み
種類:宿泊
ルール:貸切風呂、混浴
塩素消毒:感知せず
泉温:~57℃