上質な休日をお望みなら、カリフォルニアでワイナリーめぐりなんてどうでしょう。
ついでに、風呂に入ることだってできるのです。
カリフォルニアワイン
カリフォルニア州を仮に一国家とみなした場合、イタリア、フランス、スペインに次いで世界第4位のワイン生産国に値します。
日本でもカリフォルニアワインは多く流通していますが、チリ産などと並び、新世界のワインとして歴史が浅く思われがち。
kylesteed - Underground at Justin Winery (2012) CC BY-NC 2.0
ところが実は、スペイン植民地であった18世紀に宣教師がブドウ畑を開墾したのが起源で、「新世界」と呼ぶにはあまりにも古いのです。
今日では、家族経営の小規模なものから世界的な大企業まで、2000軒近いワイナリーが州内に存在します。
信じられない改悪
ロサンゼルスとサンフランシスコの間の地域はブドウ畑が集中する田園地帯で、アメリカ全土の中でもとくに牧歌的で美しいといわれています。
パソ・ロブレス・インはそんなワインの一大産地にあるホテルで、宿泊者は温泉を楽しめました。
「できました」というのは、実は天然温泉の使用を止めてしまったのです……
ベッドルームには地元のワイナリーをテーマとした装飾が施され、ここを拠点にワイナリーめぐりに出発するにはぴったりの趣向。
中庭に面した広いパティオに、出来合いのジェットバスが置いてあります。
かつてはシカモア・ホットスプリングスに匹敵する名湯が配湯されていたはずの浴槽です。
参照シカモア・ミネラル・スプリングス・リゾート&スパ - カリフォルニア州の温泉
卵の腐ったようなにおいの温泉が好きなら、ここは外せません。 ロサンゼルスからの小旅行にぴったりのラグジュアリーホテルです。 予約時に注意 L.A.から太平洋岸を北西へドライブすること約3時間。 カリフ ...
せっかく部屋に風呂が付いているのなら、全裸で入浴したいもの。
中庭から丸見えになってしまうので、カーテンを閉じてやる必要があります。
一縷の望みをかけて45℃の湯を観察しましたが、どうみても白湯です。
本当にありがとうございました。
聞くところによると、硫化水素の強烈な臭気が一般のゲストには不評だったので、温泉井戸を封鎖したとのこと。
ワイン片手に優雅に過ごすのがぴったりな雰囲気の宿に、本物の温泉を求める変態は悲しいかな、私ぐらいしかいないのでしょう。
共有スペースのプールにも温水が注がれていますが、状態は最悪レベルで塩素消毒が強烈。
今日はワインを飲んでふて寝することにします。
まとめ
Paso Robles Inn, Paso Robles, California, U.S.
私の好み
種類:宿泊
ルール:温泉付き客室、水着着用
塩素消毒:あり
泉温:加温湯