ロング・バレー・カルデラの野湯群の中で、圧倒的に規模が大きいのがこちら。
ぬかるんだ平原上に設けられたボードウォークが、温泉へと誘います。
いつでも入れる安心感
カリフォルニア州ロング・バレー・カルデラ内に存在する多数の温泉は基本的に小規模で、先客がいれば浸かるのがためらわれます。
唯一の例外がワイルド・ウィリーズ。
お目当ての温泉が満員御礼でも、ここは大きくて閑散としているので、時間調整にぴったりです。
ベントン・クロッシング・ロードから、東方へダート道に進入。
道はよく整備されていて、すれ違いも容易でした。
小高い岩山が見えてきたら、広い駐車場を見落とすはずがありません。
車を停め、片道0.4kmの短いハイキングのスタートです。
カルデラ内では低湿地となっているクロウリー湖の傍をかすめるため、地盤が緩くなっています。
歩きやすい立派なボードウォークが温泉まで続いています。
風のない日には、鏡張りのような絶景が右手に見られます。
ワイルドな右の湯
遊歩道は温泉に突き当たって、ぷつんと途切れます。
道の右側には大きなプールが形成されています。
これを便宜上、右の湯と呼びましょう。
右の湯から遊歩道を挟んで反対側を望むと、小さな岩山が見えます。
その麓にも湯だまりがあって、それを左の湯と呼びます。
右の湯では活発な地熱活動が見られました。
湧出点の近辺の泉温は41℃。
源泉は無味無臭。
周辺はひどくぬかるんでいて厄介でした。
注意しないと靴が泥に埋もれるばかりか、転倒して全身泥まみれになってしまいます。
プール状になっていて入浴に適した場所でも、底は自然の泥なので多少は汚れることを覚悟してください。
この点がロング・バレー・カルデラの他の野湯とは異なる欠点。
それでも、大自然の中で巨大露天風呂に浸かる体験には代えがたい感動がありました。
湯は小川となって流出していました。
この辺りでは水路に小魚がたくさん泳いでいました。
プライベート感のある左の湯
左の湯は小規模で、5人も入れば満員。
こちらは泉源の活動が穏やかで、静かな雰囲気。
湯はにごりを生じているように見えました。
いつも混み合っているロング・バレー・カルデラの野湯群の中では、ワイルド・ウィリーズのお世話になることは多そうです。
まとめ
Wild Willy's (Crowley) Hot Springs, Mammoth Lakes, California, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~41℃