州立公園内の野湯。
硫化水素臭を放つ乳白色の湯が特徴的でした。
注意
ガビオタ州立公園は土砂災害のため閉鎖中との情報があります。現地の最新情報に基づいて訪問を検討してください。
州立公園の「じゃない方」
国道101号線がガビオタ海岸から北上し、サンタ・イネス山脈を貫く辺り。
Exit 132を出てハイウェイ沿いにロサンゼルス方面に少し戻ったところに駐車場がありました。
それがガビオタ州立公園の駐車場の一つ。
国道101号線で東西に二分されている州立公園のうち、ビーチがあるため人気が高い西側「じゃない方」の東側です。
料金は一台当たり$2.00。
無人の料金箱に、必要事項を記載するための封筒が置いてありました。
温泉まで駐車場から1.1kmのハイキング。
多少の高低差はあるものの、難易度は低いといえるでしょう。
もっとも、過去にはマウンテンライオンによる襲撃、最近ではポイズンオークの繁茂も報告されているので油断は禁物です。
注意点は、後半のこの分岐。
ガビオタピークへ続く左手ではなく、右手の脇道に逸れてください。
ここまで来れば、温泉から流出する小川に沿ってちょっと登るだけ。
気泡たっぷりの源泉
ヤシの木の下のプールを見つける前に、卵の腐ったようなにおいに引き寄せられました。
プールは二つあり、どちらも岩とコンクリートで成形された原始的なもの。
隣接しており高低差がありました。
この野湯は古くから知られており、皮膚病に効能があるとして1880年には書籍に掲載されていました。
国道の建設に伴って消滅した麓の集落にちなんで、ラス・クルーセス・ホットスプリングスと呼ばれていた時期もあります。
コンクリートの構造物は、世界恐慌下のニューディール政策期に、雇用創出のために整備された名残だとか。
上の湯溜まりは浅く、寝そべらないと肩まで浸かれないほど。
細かい泥の堆積した底からは、温泉ガスとともに無色透明の源泉が湧出していました。
その気泡と温泉成分のおかげで浴感はツルツル。
サンタ・イネス断層の真上にあり、泉温こそ36℃と低いものの地熱活動の力強さが感じられました。
上の湯溜まりからあふれた湯は、なだらかなスロープを伝って下のプールへ。
成分変化により湯は乳白色に変化し、岩石には大量の湯の花が付着していました。
下のプールの周辺でも源泉の湧出は見られましたが、小規模。
基本的には上から流れ落ちてきた湯だけなので、温度は更にぬるめ。
全裸での入浴は可能ですが、アクセスが簡単で比較的人通りもあるので、水着は手の届くところに置いておくのが無難でしょう。
まとめ
Gaviota (Las Cruces) Hot Springs, Goleta, California, U.S.
私の好み
種類:日帰り
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~36℃