こういう素敵なホテルに、温泉ファンは期待してはいけません。
案の定、温泉プールは塩素バリバリ。
ただ、川原の足元湧出泉は秀逸でした。
広大なラグジュアリーホテル
真新しい雰囲気のマウント・プリンストン・ホットスプリングス・リゾート。
実は、1879年創業の老舗ラグジュアリーホテルなのです。
長い歴史の中で経営破綻して学校に転用されたりしながらも、現代的なリゾートホテルとして再生し今日に至ります。
サン・イサベル国有林に囲まれた立地。
メインロッジの隣にはプリンストン・マーケットなるコンビニが併設されていて、ちょっとした買い物に便利です。
温泉付きのゲストルームは無いので、もっとも安価なHillside Roomsを予約しました。
宿泊棟は森林内に点在しています。
ゲストルームの場所からメインロッジの方向を眺めると、このとおり。
かなり遠くて敷地内の移動にも車が必須です。
ファミリー・リラクゼーション・プール
温泉は大きく分けて二つのエリアに存在します。
一つ目がHillside Roomsの近く斜面の中腹。
1960年代に建設されたプールで、400フィートもの長大ウォータースライダーは1980年代に増設。
ファミリー向けで、温泉らしい雰囲気はありません。
その真横に、2019年に新設されたファミリー・リラクゼーション・プールが、大人気の様子。
落ち着いた色調のインフィニティプールです。
適温の温泉があふれてプールの外縁を覆っています。
残念ながらバリバリの塩素消毒なので、雰囲気重視の人以外にはキビしい。
ヒストリック・バスハウス
メインロッジのところまで戻ってきました。
この写真は夏に撮ったものですが、チョーク川沿いの二つ目の温浴エリアを見下ろしています。
バスハウスへの入口は、どういうわけか狭い。
1867年に建てられた古い建物の中に、更衣室やシャワールームなどが収まっています。
その横に、温度の異なる二つのプールが連なっています。
残念ながら、これらも塩素バリバリの温泉プールです。
宿泊者・スパ利用者限定
ここまでのプールは通常の日帰り入浴で立ち入れますが、宿泊者とスパ利用者だけが利用できるエリアがあります。
チョーク川を橋で渡ります。
かしこまった雰囲気になってきました。
左手には、日本風と題された岩風呂が三つ並んでいます。
期せずして雪見風呂となり、とっても味わいがありますが、残念ながら塩素消毒が強烈。
右手にはリラクゼーション・プール。
もはや言うまでもなく、湯使いには期待できません。
クリークサイド・ホットスプリングス
なんだこれ、温泉的に全然ダメじゃん……と落胆するのはまだ早い。
日帰り入浴可能エリアにいったん戻り、ヒストリック・バスハウス沿いの護岸をご覧ください。
湯気が立っっています。
チョーク川の川底から自噴する60℃もの熱々の源泉を利用して、自分だけの露天風呂を作れるのです。
当然のことながら未消毒で、川の水による自然の加水だけとなります。
無味無臭の単純泉。
うまく加水してやらないと火傷するほど熱いです。
コンクリートの護岸に追いやられたような場所に、マウント・プリンストンの魅力を発見しました。
まとめ
Mount Princeton Hot Springs Resort, Nathrop, Colorado, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用
塩素消毒:なし(川原)、あり(その他)
泉温:~60℃