見晴らしのよい丘の上と渓流沿いの、趣の異なる二種類の露天風呂。
渓流沿いでは天然の蒸し風呂も楽しめます。
ヒルサイド・プール
カリフォルニア州ブリッジポート周辺ではトラバーチン・ホットスプリングスと人気を二分する野湯。
参考トラバーチン・ホットスプリングス - カリフォルニア州の温泉
サンフランシスコ市庁舎の建材を生み出した温泉。 見応えがあり、カリフォルニアでもっとも有名な野湯の一つとなっています。 駐車場横の浴槽 トラバーチン・ホットスプリングスへのアクセスは簡単。 国道395 ...
バッカイ・ホットスプリングスへの道中には、古い製材所の史跡がありました。
国道395号線から二つの行き方があり、ブリッジポートの集落から伸びるTwin Lakes Roadの方が遠回りながら運転が容易です。
いずれも後半は未舗装の山道ですが、基本的にほとんどの車で到達できます。
大きな駐車場があり、利用料金は無料。
温泉周辺でのキャンプは禁止されていますが、車で数分のところにBuckeye Campgroundがあります。
5月下旬から9月下旬まで営業している原始的なキャンプ場で、料金は一泊$20.00です。
人気の高い野湯で環境破壊が懸念されたため、2022年には対策が施され、くみ取り式トイレの設置とトレイルの整備が行われました。
バッカイ・ホットスプリングスの特筆すべき点は、さほど離れていない場所に趣きの異なる二種類の露天風呂があることです。
私が最初に見つけたのは、ヒルサイド(アッパー)プール。
駐車場から少し下ったところに、湯溜まりが二つありました。
一か所は大木の下に、もう一つは何もない斜面に。
これらの湯溜まりでは湧出量が少なく、ぬる湯で長湯できました。
反面、底に細かい泥が積もっていたのがやや気になりました。
ロケーションは最高で、天空で入浴しているような開放感は抜群でした。
クリークサイド・プール
お湯の量を重視する人は、クリークサイド(ローワー)プールを見逃すわけにはいきません。
こちらはV字谷の底にあり、滑りにくい靴を履いて注意して降りる必要があります。
泉源は斜面の中腹に二か所見つかりました。
弱い金気臭を伴う60℃の熱湯は、地表を赤茶色に染めながら谷底へ落下。
その過程で、丸みを帯びて盛り上がった巨大な石灰華ドームを形成していました。
川沿いには有志がこしらえた岩風呂が3~4個ありました。
それらの一つに、さきほどの源泉が滝状に注がれている構造。
流路は温泉藻で鮮やかに彩られていました。
滝の裏側は人が入れる小さな洞窟になっていて、温泉の湿気のため天然の蒸し風呂のようになっていました。
こちらは湧出量が豊富で、湯溜まりの中は清潔に保たれていました。
川の水の混入も適度に抑制されていて、実に快適な湯浴みとなりました。
まとめ
Buckeye Hot Springs, Bridgeport, California, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~60℃