さながら野湯の総合デパート。
大恐慌時代の浴場の遺構なども多数残されています。
丸太の橋を渡って
シエラネバダ山脈をぐいぐいと天まで登っていきそうな道中。

最寄りの大都市フレズノからは2時間半のドライブ。

概ね舗装されているものの、道路の状態は見ての通りチャレンジングなものとなっています。

サウス・フォーク・サン・ワーキン川を緑色の橋で北側に渡ったところに、森林局のキャンプ場があります。

このキャンプ場は、隣接するモノ・ホットスプリングス・リゾートとは運営主体が異なります。
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参照モノ・ホットスプリングス・リゾート - カリフォルニア州の温泉
カリフォルニアの温泉リゾートとしては、もっともへき地にあるものの一つ。 野湯めぐりの拠点として、清潔な温泉に入れるのは貴重です。 小さな屋外プール モノ・ホットスプリングス・リゾー ...

キャンプ場の営業は6~9月のみ。
くみ取り式トイレがある程度の原始的なキャンプ場ですが、オンライン予約が可能です。

このキャンプ場から丸太の橋を渡ってサウス・フォーク・サン・ワーキン川の南側に戻った広い範囲に、野湯が点在しています。


オールド・ペドロ

対岸すぐの小高いところにあるのが、オールド・ペドロとよばれる浴槽。

笹濁りの湯は40℃の適温。

野湯群の中ではもっとも整備され、清潔な浴槽です。

1910年に開始された大規模な水力発電計画「ビッグ・クリーク計画」によって、1927年にはこの地域に自動車で来られるようになりました。

美しい景観と温泉が、州全域から多くの人を集客するようになったのです。

1934年にはニューディール政策の失業対策の一環として、市民保全部隊(Civilian Conservation Corps)による整備が始まりました。

第二次世界大戦前には、泉質が祖国の温泉と似ていたことから、日系アメリカ人たちが夏中滞在していたといいます。

1963年に浴場は解体され、それ以降サウス・フォーク・サン・ワーキン川の南側は野湯として放置されています。

草むらに残る構造物の数々は、大恐慌時代の遺物なのです。

ディープ・スプリングと書かれた看板。

このように地面に自然に湧いている湯だまりもあれば、古い浴場の遺構もあって、変化に富んでいます。

川の上流に向かって更に進んでいくと、丘は岩がちになってきました。

その岩と岩の隙間に、小ぶりながら温泉ガスを断続的に噴出している野湯がたくさん。

私が一番気に入ったのは、巨岩に挟まれたこちらの湯だまり。

最奥部からは天然のジャグジーのようにガスが激しく噴き出しており、硫化水素臭も感じられました。

ここまで来ると、最初に見た緑色の橋まで徒歩で戻ってきたことになります。

巨岩の上を駐車場として、キャンプ場を通らずに野湯めぐりに出かけることもできたわけです。

まとめ
Mono Hot Springs, Lakeshore, California, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~40℃

