アイダホ州

ダーフィー・ホットスプリングス - アイダホ州の温泉

2022-06-09

ダーフィー家によって代々受け継がれてきた温泉プール。

およそ100年の歴史を持ちながら、なぜこれほどまでに飾り気がなくいられるのでしょうか。

再び始まった歴史

アイダホ州南端、シティ・オブ・ロックス国立保護区というロッククライマーには知られている名勝の近くに、アルモという小さな町があります。

Signboard 01

ダーフィー・ホットスプリングスは、その町に湧く天然温泉を利用したプール。

日帰り利用のみ可能なシンプルな施設です。

Pool Area 01

駐車場からプールへ直接アクセスできる構造になっていましたが、まずは受付に立ち寄りました。

Office 01

雑貨屋を併設している受付。

Office 02

数えるほどのスナック菓子などを売っていました。

広くて清潔な更衣室兼トイレ。

Restroom 01

1920年代創業の歴史ある温泉だと思って行くと、肩透かしを食うほど新しく飾り気がありません。

Patio 01

実は、1960年代初頭に施設は荒廃し、長らく閉鎖されていたといいます。

創業者の子孫が再び門戸を開いたのが2005年。

Pool Area 02

長いブランクの末に大幅な改造が施され、元々は砂利敷きだったというプールはコンクリート製の四つのプールに改められました。

ミニマルな美しさ

Shower 01

シャワーの一番近くにあったのがキッズプール。

Spilling Over 01

深さ60cmと浅いですが、しっかりと温泉が使用されていました。

Spilling Over 02

こぼれそうなぐらい水面が高く設定されていたのが素敵。

Small Pool 02

大人用のホットプールは二つ、深さ120cm。

Small Pool 01

湯口での泉温は46℃。

Water Temp 01

プール全体の温度は約40℃に維持されていました。

Roofed Pool 01

こちらのホットプールは、片方が屋根で覆われていました。

あるぱか
あるぱか
何だかガレージみたい
徹底的に質素だね
かぴばら
かぴばら
Roofed Pool 02

周囲は遮るもののない原野なので、私はこの日除けの下で長時間過ごすことになりました。

これといって特徴のない無味無臭の泉質。

Roofed Pool 03

しかし、塩素消毒されておらず、源泉の投入量も十分で気持ちよく入浴できました。

州によって規制に濃淡があるのか分かりませんが、アイダホ州の温泉はプールのような場所でも消毒なしの掛け流しが多い印象。

Large Pool 01

15m四方のスイミング・プールは、ぬるめの温泉で満たされていました。

Changing Room 01

プールサイドには、これまた素朴な更衣室が並んでいました。

内部は仮普請のような仕上がり。

Changing Room 02

老舗らしく時代がかった演出をすることもできたでしょう。

ここにあるのは、地域住民の生活とともにあった温泉プールそのもの。

Large Pool 02

その潔さはミニマルな美しさに昇華されつつありました。

まとめ

Durfee Hot Springs, Almo, Idaho, U.S.

私の好み

種類:日帰り

ルール:水着着用

塩素消毒:感知せず

泉温:~46℃

公式サイト

  • Writer

Hot Springer Ken

A hot spring enthusiast based in Japan. Toured over 300 North American hot springs while working in Texas from 2016 to 2022. For updates, visit X or Instagram!

-アイダホ州
-, ,