ネイティブ・アメリカンのネズ・パース族が所有・運営する温泉プール。
源泉がシャワー状に噴霧されていました。
時間が止まっている
アイダホ州の主要な南北幹線道路である国道95号線。

ニュー・メドウズの町で国道95号線が州道50号線と接続して屈曲している辺りに、ジムズ・ホットスプリングスはあります。

ジムズ・ホットスプリングスはRVパーク・キャンプ場を備えた温泉プールで、日帰り利用も積極的に受け入れています。

受付はレクリエーション・ホールなる建物の中にありました。

重厚な天井が印象的な木造の建物中には、古びた卓球台やアーケードゲーム機が所狭しと立ち並んでいました。



更衣室はレクリエーション・ホールの一角にあり、明らかに後から増設されたような感じがありました。

再び部族のもとへ
この施設はネイティブ・アメリカンのネズ・パース族によって所有・運営されていますが、部族によって購入されたのは2019年と意外にもつい最近の出来事です。

ネズ・パース族はコロンビア高原の高原地帯に定住していた狩猟民族として知られ、不平等条約によりいくつかのインディアン居留地に強制移住させられました。

かつては広範な地域に居住しており、ジムズ・ホットスプリングスは居留地の外にありながら、悠久の時を経て再び先住民族のもとに戻りました。

商業的・政治的に地域で一定の力を持っているネズ・パース族がこの老朽化した施設を購入したのは、この場所が歴史的・文化的・精神的に重要な意味を持っていたからに他なりません。

源泉はオオツノヒツジの角から弓を作る際に利用されていたといいます。

さて、温浴エリアはすべて屋外にあり三つのプールがありましたが、北側のプールは長年使用されていないように見えました。

残り二つのプールは異なる温度設定となっており、大きい方は33℃程度のスイミングプール。

小さい方のプールは39℃程度の適温でした。

源泉はプールの底面から投入されている以外には、自然冷却の目的でシャワー状に噴霧されていました。

塩素系薬剤の使用は感じられず、あっさりとした泉質が好印象でした。

このささやかな温泉が、部族の繁栄とともにあることを願います。

まとめ
Zims Hot Springs, New Meadows, Idaho, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊(RVパーク)
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~42℃