芸術作品のようにシンボリックな湯小屋。
機能を追求した構造で、快適に湯浴みできました。
注意
立入禁止になっているとの情報があります。現地の最新情報に基づいて訪問を検討してください。
機能性の塊
カリフォルニア州の北東端に近いウェスト・バレー貯水池周辺には、複数の温泉が湧いています。

ウェスト・バレー・ホットスプリングスへは、国道395線をLikelyの集落から東進してOld Blue Lake Roadを南下。

貯水池の東側で三差路を岸辺の方角へ向かいます。
私の日産マキシマでは峠を越えられず、途中から徒歩に切り替えました。

ロードクリアランスの高い車なら、温泉の至近距離まで行けるはずです。

キャンプに適した木立があり、実際に先客がいましたが、温泉周辺は私有地であることに注意が必要です。

ダート道の左手に、一際目を引く凸凹の地形がありました。

過去の火山活動に起因すると推察されますが、詳細は不明。
温泉の熱源と関係していると見るのが自然でしょう。

訪問時、湯小屋の周辺は有刺鉄線で部分的に囲われていました。

家畜が侵入して泉源を汚染するのを防ぐためと推察。

付近には泉源が点在しており、温泉ガスを伴いながら自噴している様子が見られました。

温泉藻で彩られた湧出点で、実測44℃。

あふれ出た湯は貯水池に向かって緩やかに流出し、その流路の途中にあの湯小屋があるというわけです。

改めて観察すると、片流れ屋根の粗末な小屋です。
それでいて芸術的価値があることは、否定できません。

両側は開いており、大きく開いている側に浴槽がありました。

二人サイズのこぢんまりとした浴槽。
板張りの床とベンチに囲まれていました。

無味無臭の源泉は約41℃に自然冷却され、せき止められていました。



機能性の塊のような小屋は、空を鮮やかに切り取っていました。

まとめ
West Valley Hot Springs, West Valley Reservoir, California, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~44℃
ウェスト・バレー・ウォーム・スプリングス
ウェスト・バレー貯水池の西側にある温泉がこちら。

キャンプ場のようにも見える美しい森の中に、火山岩でできたプールを発見。

訪問時はほとんど枯れており、泉温23℃。

入浴には適さず、地質学者でもなければ訪れる必要はないと思われます。
