フロリダはビーチとテーマパークだけって思っていませんか?
いいえ、強烈な硫化水素臭を放つ温泉があります。
マナティー・ビューイング・センター
アメリカの避寒地として人気を誇るフロリダ第三の都市、タンパ。
ここでは、最近まで絶滅危惧種に指定されていたアメリカマナティーを、間近に観察できます。
FWC Fish and Wildlife Research Institute - Tampa Electric - Apollo Beach (2015) CC BY-NC-ND 2.0
それは南国風情のかけらもない火力発電所の脇の水路。
11~4月の期間、温かい工業排水を目当てに野生のマナティーが集まります。
フロリダの奇妙な温泉
マナティー・ビューイング・センターから車で1時間南下したところの住宅街の一角に、大きな駐車場があります。
車の扉を開けた瞬間から感じる、タマゴの腐ったようなにおい。
いやが上にも期待が高まります。
入浴料金は$20.00(執筆時現在)、時間制限がないため丸一日滞在できます。
受付を抜けると、芝生の真ん中に正円に近い形の池があります。
池の周りにはサンベッドがたくさん並んでおり、水着姿の客が日光浴しています。
露天風呂と呼ぶにはあまりにも巨大で、直径、深さとも70m以上あるというので驚きです。
足元湧出の泉温は31℃ほどのぬる湯。
真冬の訪問でしたが、フロリダの温暖な気候では心地よく感じました。
浅いところでは小魚が泳いでおり、じっとしていると皮膚を突いてくるのが分かります。
池の内側には白いロープが張ってあります。
ロープの外側であれば足がつくので、ほとんどの人はそこを時計回りに歩き回ってエクササイズをしています。
ロープの内側を泳ぐこともできますが、深さが70mもあると思うと私は底知れぬ恐怖を感じました。
泳ぎに自信がなければ、有料で貸し出されている浮きを使うのがおすすめです(遊具持ち込みは不可)。
まとめ
Warm Mineral Springs, North Port, Florida, U.S.
私の好み
種類:日帰り
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~30℃
ラジオアクティブ・ファウンテン・オブ・ユース
ウォーム・ミネラル・スプリングスから車で30分、街角に一見何の変哲もない水飲み場があります。
看板には「放射能の最大汚染レベルを超えている」との記述。
そう、放射能泉です。
蛇口をひねると冷たい水が飛び出し、ほのかな硫化水素臭が立ち上りました。