数あるアイダホの温泉の中でも希少な、開けた盆地に湧く野湯。
牧歌的な空気が流れていました。
スタンレー・ミュージアム
サーモン川に注ぎ込むバレー・クリークを州道75号線が橋で渡るところに、ささやかな博物館がありました。
1933年に建設されたレンジャー・ステーションの建物を利用したスタンレー・ミュージアム。
当地の人類史、入植、商業、生活様式に特化した展示を行っています。
営業は6月9日からレイバー・デーまで。
私は時間が合わず入場しませんでしたが、それでも屋外に鉱山機械などが展示され、楽しめました。
大丈夫、蛇はいない
今回訪れるバレー・クリーク・ホットスプリングスへは、スタンレー・ミュージアムの駐車場につながっている生活道路のようなダート道を進みます。
スタンレーはそれなりに賑やかな集落で交通量の多いハイウェイが通っていますが、同盆地内のバレー・クリーク・ホットスプリングスは分かりにくい立地のため、静けさが保たれています。
何の表示もありませんでしたが、左手に駐車場らしき広場を発見。
茂みの向こうに木製の人道橋が見えました。
欄干のない沈下橋です。
遮るもの一つない牧歌的な光景。
バレー・クリークを横切って、州道75号線側の岸に戻ってきたことになります。
渡ったところは、特徴的な湿地帯。
いたるところから源泉が染み出し、マウンテン・ヴィレッジ・リゾートの湯小屋が目と鼻の先にありました。
参考マウンテン・ヴィレッジ・リゾート - アイダホ州の温泉
湯めぐりの拠点とする宿でも温泉に入りたい、そんな人のためのモーテル。 宿泊者は風情たっぷりの湯小屋を利用できますが、少々クセのある貸切制です。 寒村の商業コンプレックス スタンレー周辺はアイダホ州屈指 ...
橋を挟んで湯小屋と反対側の川べりに、円形の岩風呂を発見。
これがバレー・クリーク・ホットスプリングス。
別名スネーク・ピット・ホットスプリングスと呼ばれていますが、訪問時に蛇はいませんでした。
川から一段高いところにあって、川の水が流入することはありませんでした。
源泉地帯の北端に位置しており、一つ一つは湧出量が乏しいながら、至る所から湯が染み出していました。
一番活発な泉源は、少し離れた岩の下にありました。
泉温44℃。
湯だまりの中は40℃以下のぬる湯になっていました。
わずかに硫化水素臭の漂う、無色透明の源泉。
細かな泥が堆積して浅い露天風呂の中には、雲がぽっかりと浮かんでいました。
まとめ
Valley Creek (Snake Pit) Hot Springs, Stanley, Idaho, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:水着着用
塩素消毒:なし
泉温:~44℃