貸切風呂を使い放題の温泉宿。
浴室の外では、生演奏が始まりました。
ある種のリゾート
カリフォルニア州テコパの温泉街の中心にある、小高い丘に登ってみました。

頂上には白い十字架が立てられ、360度の眺望。
建物やキャンピングカーが、おもちゃのように小さく見えます。

温泉街の南の端に位置するのが、テコパ・ホットスプリングス・リゾート。
敷地の南半分がオートキャンプ場、北半分がモーテルになっています。

チープな色のネオンが旅情を誘う建物が、メインハウスです。
その後ろに、南国風の小料理屋があります。

隣にはテコパ・ステーションなる舞台があり、ドラムセットが放置してあります。
採石場みたいに殺風景な砂漠に、なるほど辛うじてリゾートらしき雰囲気が漂っています。

部屋で自炊可能
モーテル棟の一室が今晩の宿。

なかなか興味深い間取りです。
ベッドは左側の壁に収納されているのを引き出して使用します。
簡易キッチンには電子レンジや冷蔵庫に加えて、極小の電気コンロが付属しています。

貧乏旅行にはありがたい、充実の自炊設備といえます。
貸切内風呂は先着順
浴場はオートキャンプ場とモーテル棟に一か所ずつあります。
こちらのキャンプ場の風呂場は、キャンプ客しか使えません。

モーテルの宿泊客は、建物の中央を貫通している廊下から、浴室へと向かいます。
チェックインの時に、この鉄扉の鍵を渡されます。

浴室は三つ、すべて向かって左側にあり、訪問時は二つだけ開放されていました。

廊下にはすでに、水音が響いています。
個室の内側から鍵をかけて、先着順で何度でも貸し切れます。

鮮やかな水色で塗られた正方形の浴槽は、4人は入れそうなサイズ。
浴槽の真上は天窓になっていて、昼間は日が差し込みます。

テコパは韓国系アメリカ人に人気の温泉街らしく、この施設以外にもハングルをよく見かけます。

使用可能な二つの浴室はほとんど同じ構造ですが、扉の数が違います。

先の浴室は入ってきたのと反対側にも扉がありますが、こちらの浴室は片方だけ。
両側に扉のある方は、日帰り入浴客が別の入口から入室できるようになっています。

無味無臭、投入口で適温43℃の単純泉。
塩素消毒は一切なく、さらっとした名湯です。

何だか外が騒がしくなってきたので、いったん出ます。




バンドがダラダラと演奏し、どこからともなく集まった人々は自由なスタイルで踊ったり、踊らなかったり。
この感じ……盆踊り。
まとめ
Tecopa Hot Springs Resort, Tecopa, California, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:貸切風呂
塩素消毒:感知せず
泉温:~43℃