サラトガという地名を聞けば、ニューヨーク州の有名なサラトガ・スプリングスを思い出すかもしれません。
そこからはるか西に位置するもう一つのサラトガ温泉は、ワイオミング州にありました。
サラトガでの宿泊ならココ!
かつて、周辺に居住するネイティブ・アメリカンの共有地に湧くその温泉は、魔法の水と呼ばれていました。
1877年、白人入植者による最初の浴場が郵便局に付属する形で建設され、その場所が現在のサラトガ温泉リゾートの敷地になっています。
もともとの町の名前は「ウォーム・スプリングス」で温泉そのものを意味していましたが、当時北米随一の繁栄を誇った保養地、ニューヨーク州サラトガにあやかって同じ町名に変更されました。
サラトガ温泉リゾートは、幾度ものオーナーの交代と改良工事を経て、今日では上質なリゾートホテルとして人気を博しています。
玄関を入った所のロビーは、木のぬくもりを感じる空間になっていました。
客室にも木の香りが広がっていました。
温泉以外にめぼしい観光地のない場所ですが、そのぶん滞在そのものを楽しめるように工夫されていました。
ゴルフ場、スパ、ビール醸造所を備え、サラトガに泊まるなら他に選択肢はないといっても過言ではない充実の施設。
レストランの評価も高く、朝食にはエッグベネディクトを美味しくいただきました。
ネイティブ・アメリカン的貸切風呂
青々とした芝生が植えられた中庭に、大きな温泉プールがありました。
36℃程度のぬる湯。
その横に38℃程度の湯をたたえる、楕円形のプールがありました。
スパ利用者を除いて日帰り入浴を受け付けていないので、混み合うことなくゆっくりと時間が流れていました。
楕円形のプールを挟んで反対側はウッドデッキになっていて、そこに円形の小浴槽が四つ設けられていました。
これらは、ネイティブ・アメリカンの伝統的な移動用住居を模した天幕で覆われていました。
その一つ一つが予約不要の貸切風呂になっていました(ただし水着着用必須)。
浴槽が小さいので湯温は比較的高く、42℃前後でよく温まりました。
源泉は浴槽の下部から投入され、水面付近に排水用の小穴がありました。
構造上の問題から、ちりなどが効率的に排出されないのが難点。
時折ボコッという音とともに、湯口から大きな気泡が飛び出しました。
近隣のホーボー・プールでは顕著な硫化水素臭が、ここではなぜかほとんど感じられませんでした。
参考サラトガ・ホーボー・ホット・プール - ワイオミング州の温泉
無料で利用できる町営の温泉プール。 それにもかかわらず、地面から直接湧き出る極上の温泉です。 納得のいく金額を投入 古くはネイティブ・アメリカンのシャイアン、ユート、アラポホ族が、魔法の水のある場所と ...
まとめ
Saratoga Hot Springs Resort, Saratoga, Wyoming, U.S.
私の好み
種類:宿泊、日帰り
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~42℃