増築を重ねられ、同一の施設とは思えないほど様々な表情を見せるルダシュ温泉。
トルコ式浴場には男性のみ・女性のみの入浴日が設定されています。
あえて変えないトルコ浴場ゾーン
ルダシュ温泉はドナウ川のほとり、観光スポットとして有名なゲッレールトの丘のふもとにあります。

トラムのRudas Gyógyfürdő駅の真ん前にあるため、見逃すことはないでしょう。
エリザベート橋のたもとには、ひっそりと飲泉所もありました。

屋内型の施設で、有料ですがボトルに源泉を詰めてくれます。
飲泉が温泉の重要な要素であり、今でもそうであることがうかがい知れます。

聖人ゲッレールトの像の下にある、南北に細長い建物。
1896年に建設された黄色のスイミングプール棟の左右につながっている部分も同じ施設ですが、まったく別物のように見えます。

南端は2014年に増築されたモダンな屋上露天風呂。

極め付けは北端のトルコ式浴場です。
このキューポラ部分は、まさかの1571年建設、オスマン帝国時代。

一つの温泉施設の中で400年以上の、時代の異なるゾーンが共存しているのです。

料金体系はややこしくなっています。
大きく分けてトルコ浴場ゾーンとウェルネス・スパゾーンに分かれており、両方に入るか片方に入るかでチケットが異なります。

ウェルネス・スパゾーンは毎日営業している一方、トルコ浴場ゾーンは水曜日が女性限定。
火曜日は男性限定で、月・木・金曜についても6時から10時45分は男性限定。

これらの時間では水着着用は任意です。
それ以外は、基本的に水着着用必須の混浴となります。

なお、14歳未満の子供は入場できません。
随分と男性が優遇されているようですが、そもそも2005年までは男性しかトルコ浴場を利用できなかった伝統が尊重されています。

伝統は湯浴み着にまで及んでおり、男女別の日にはひもの付いた白い布(ふんどし)が無料で貸し出され、基本的にはこれを腰に巻き付けて入浴することになります。
ドームの下には八角形のメイン浴槽。

メイン浴槽を取り囲むように、四隅に16℃~42℃の浴槽がありました。
湯から消毒臭は感じられず、かすかな硫化水素臭が感じられました。

湯けむりに包まれて薄暗い浴場は神々しい雰囲気がありました。
トルコ浴場ゾーンはあえて変えず、これから訪れるウェルネス・スパゾーンと完全に区別している印象でした。
ウェルネス・スパゾーンの新境地

ウェルネス・スパゾーンはロッカールームから別個のものになっています。

対照的に明るい館内。
船のへさきのように細長くなっているのを進んでいきます。

スイミングプールは時代を感じるものでしたが、トルコ式浴場とはまた異なる時代背景が感じられました。

ここではスイミングキャップの着用が必須。
監視員も常駐していました。

スイミングプールを通り抜けたところにモダンな浴場がありました。

36~42℃に設定された浴槽が三つあり、タイルがカラフルに色分けされていました。

ジャグジーが動作しており、明確な塩素消毒の臭いも感じられました。

そそくさと階段を上がり、ビストロの横を通り抜けて屋上へ。

オスマン帝国のキューポラの下の浴場の現代的な解釈でしょうか。
ドーナツ状の浴槽が、これでもかというほどライトアップされていました。

ドナウ川を挟んでペスト地区を一望できる屋上露天風呂。
これはこれで、新境地に達しているようでした。

まとめ
Rudas Thermal Bath, Budapest, Hungary
私の好み
種類:日帰り
ルール:男女別、水着着用
塩素消毒:あり
泉温:~42℃
