真実か結果か(Truth or Consequences)という珍しい名前の町は、アメリカ南西部屈指の温泉地として知られています。
1950年に、町おこしのため町名を人気ラジオ番組の名前に変えたといわれていますが、現在の街の雰囲気は寂れていると言った方が適切です。
この町でもっとも人気の温泉宿を訪れます。
小振りな貸切風呂
テキサス州エルパソから北上すること2時間弱のドライブ。
トゥルース・オア・コンシクエンシーズ(通称T or C)の静かな温泉街を通り抜けた突き当りに、リオ・グランデ川が流れていました。
リバーベンド温泉はその川沿いに位置し、いつも人の出入りがあって人気の高さがうかがえました。
日帰り入浴を積極的に受け入れており、共同の露天風呂(水着着用必須)か貸切の半露天風呂(全裸可)を選択できます。
貸切の場合はシャワーや更衣を済ませ、指定の時間までこの場所で待機していると、係員に案内されました。
貸切風呂は全部で七つ、四つがデラックスタイプ、三つがクラシックタイプに分類されています。
こちらがデラックスタイプの一つ、Zuniです。
温度はややぬるめの40℃。
デラックスタイプは趣に欠ける樹脂製の浴槽で、私はこの点が好きになれませんでした。
こちらがクラシックタイプの一つ、Rioです。
42℃の適温の湯で、浴槽も石造りでしっかりしており、貸切風呂を選ぶならクラシックタイプが断然おすすめです。
広々とした共同露天風呂
リバーベンド温泉の真の魅力は、共同の露天風呂にあります。
温浴エリアはリオ・グランデ川に向かって大きく開けた立地で、リゾート感たっぷり。
広い敷地に38~42℃の様々な温度の浴槽が点在しています。
多くの浴槽があるので、他の客と同じ湯に浸かって気兼ねすることもありません。
川に面したプールの裏手には、ハンモックやサンベッド、更にはサウナがあり、くつろぎの空間が広がっています。
長方形の浴槽が三つに区切られているのは、The Hot Minnow Bathsと呼ばれています。
この浴槽は、リバーベンド温泉の奇妙な歴史の生き証人です。
もともと当地には、1900年代初頭から営業していた老舗の釣り具店がありました。
1990年に温泉宿に業態を変えて以降、かつてコイ(Minnow)などの生餌を育てていた水槽は湯船に姿を変えて利用されています。
亀を模した湯口からは源泉が大量投入され、T or Cの決して特徴的とは言えない泉質の素性の良さが分かります。
まとめ
Riverbend Hot Springs, Truth or Consequences, New Mexico, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用、貸切風呂
塩素消毒:感知せず
泉温:~45℃