巨大病院に秘匿された、オスマン帝国時代の浴場。
その分かりにくい立地のため、知る人ぞ知る温泉となっています。
医療施設の一角
ドナウ川に面したヴェリ・ベイ温泉は、ルカーチ温泉の真裏にありますが、これが温泉施設であると気づくのは至難の業でしょう。

地下鉄2号線のBatthyány tér駅から徒歩22分、またはトラムのMargit híd, budai hídfő駅から徒歩10分。

ガラス張りの一階部分にはカフェが入居しているものの、基本的にここは医療施設の一角です。
華やかな雰囲気はありません。

3時間制で料金は6,700 HUF(執筆時)。
予約は不可で当日窓口で料金を支払う必要があります。

いずれの日も正午から午後3時は閉まっているので注意。
14歳未満の子供は利用できません。

男女別の更衣室で水着に着替えると、屋外スペースを通ってまた屋内の浴場へ。



浴場は四方を病院の建物に囲まれた、中庭のような場所にあります。
このトルコ式のドーム!

1574年から1575年にかけて、オスマン帝国統治下で建設された当時の外観がよく残っています。

メインのプールは、星空のようなドームの下にある八角形のプール。

四隅は小部屋になっていて、それぞれ温度の異なる小浴槽が収まっていました。

ドームの内側は小ぎれいにリノベーションされており、重厚な歴史を感じる外観とは別世界のようでした。

八角形のプールでは塩素消毒されている様子はなく、目立った浴感はないながら間違いなく温泉でした。
それ以外のプールでは消毒臭が感じられました。

スイミングプールと水中ウォーキング用のプールもありますが、土曜日の午前中は使えません。
HOTEL CSÁSZÁR BUDAPEST
これらのプールは温泉使用ではありません。

ドームの外側はガラス張りの屋根になっていて、その下の病院の建物側にはフィンランド式サウナから赤外線サウナまで、充実した設備がありました。

面白いのは、リノベーションの過程で発掘された、オリジナルの壁や配管、泉源などが、まるで博物館のように展示されていることです。

プールサイドベッドに横たわりながら、これらトルコ支配下の遺跡を眺められるのは、ここだけでしょう。

まとめ
Irgalmasok Veli Bej Bath, Budapest, Hungary
私の好み
種類:日帰り
ルール:水着着用
塩素消毒:あり
泉温:~40℃
キラーイ温泉
ヴェリ・ベイ温泉の他には、ブダペストには三つのトルコ式浴場が現存しており、キラーイ温泉はその一つです。

残念ながら2019年から営業を休止しているものの、その特徴的なドームは健在です。

