コロラド州デンバーの始まりはゴールドラッシュ時代の鉱山街だそうです。
当時の様子を思わせる洞窟の中で、熱々の湯に浸かってきました。
お知らせ
リノベーションのため、現在の様子と異なる部分があります。
古めかしい健康ランド
摩天楼が建ち並ぶダウンタウンから、西へ車でわずか40分。
19世紀中頃、カリフォルニア州でのゴールドラッシュの中継地点に過ぎなかったこの地域に金鉱が見つかり、デンバーの繁栄を確実にした場所の一つ、アイダホ・スプリングスがあります。

アイダホ州ではなくコロラド州にある、アイダホ・スプリングスの歴史的な温泉宿が、インディアン温泉。
1863年、金を掘り当てようと掘削したところ大量の温泉が噴出したので、代わりに公衆浴場を作ったのが始まりといわれています。

建物は古めかしく、ホテル、屋内プール、貸切内風呂、貸切露天風呂、泥風呂、洞窟風呂で構成される健康ランド風。
都市部からのアクセスが良く、大繁盛の様子。

屋内プールと貸切内風呂
まずは、屋内の大プールに向かいました。
採光式の屋根の下に、熱帯植物が繁茂していました。

ああ、この趣向を日本では「ジャングル風呂」と呼び、徐々に姿を消しつつある昭和の風情なのであります。



男女共用で、水着着用必須。
巨大プールには温泉が使用されて38℃程度のぬる湯に保たれているものの、塩素消毒がされていました。

一方、貸切風呂は塩素消毒こそありませんでしたが、やや殺風景。

洞窟風呂に行かずして、インディアン温泉の魅力を語ることはできません。
洞窟風呂

洞窟風呂は男女別になっていて、Clothing optionalでした。
常連客らしき人はみな全裸でした。

薄暗くて感じが良いとは言えない脱衣室のあちこちに、薬物使用禁止の張り紙を発見。
何だか気味が悪くなってきました。

素掘りのトンネルを奥へ進むと、白い扉。
この向こうが洞窟風呂で、高温多湿のサウナ状態の中に三つの浴槽がありました。

内部は細長く、坑道の雰囲気。
一番手前のT字型の浴槽には、約46℃の源泉が掛け流し。

常軌を逸した熱々の湯は、米国の温浴施設では非常に珍しい。
天井付近をはうパイプから源泉が投下されていました。

洞窟の中央付近には正方形の浴槽があって、内部で二つに分割されていました。
それを挟むように、横たわれるベンチが二つ。

44℃の絶妙の湯加減。
うっすら笹濁りの湯はさほど濃厚という感じはないものの、浴槽のまわりに温泉成分がべったり析出して秘湯感がありました。

洞窟は左手に直角に曲がって続きますが、立入可能なのはここまで。
暗闇の奥から女湯の音が聞こえていました。

階段状に深くなっている長方形の浴槽に、42℃の湯がためられていました。
空間全体が高温で長居できないので、脱衣所で休憩してから洞窟に戻るのを繰り返すうちに、やめられない快感になってきました。

寒い夜には車をかっ飛ばして再訪してしまいそうな、中毒性のある洞窟風呂でした。
まとめ
Indian Hot Springs, Idaho Springs, Colorado, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用、男女別、貸切風呂
塩素消毒:あり(大プール)、なし(その他)
泉温:~46℃