メキシコ・グアナファト州の都市サン・ミゲル・デ・アジェンデには、リタイアした多くのアメリカ人が年金生活を営んでいて、そのためかメキシコのどの街とも違う洗練された空気が漂っていました。
この街の郊外に温泉が湧いていることは、あまり知られていません。
サン・ミゲル・デ・アジェンデ
世界遺産に登録されているサン・ミゲル・デ・アジェンデは、18世紀に手工業で発展を遂げたコロニアル都市です。

絶大な人気を誇る観光都市であると同時に、リタイアしたアメリカ人や芸術を志す留学生などが多く生活する、国際都市としても知られます。
内風呂の温度は安定せず
サン・ミゲル・デ・アジェンデの旧市街から30分弱のドライブ。

人里離れた平原にその一軒宿はありました。

古めかしいながらも可愛らしい雰囲気の客室からは、サンミゲルの町の様子と似たものを感じました。

ホテルのレストランは、個人的にはおすすめできません。

料理が冷めていて味が単調な印象を受けました。

すべての客室に貸切の内風呂が付属しています。

窓一つない閉鎖的な空間に、無味無臭の湯が注がれていました。

温度がなかなか定まらず、入る時間帯によって大きくばらつきがありますが、基本的にぬる湯でした。
露天風呂の構造に疑問

1階の客室のテラスを出ると、そこがプール。

洗練された雰囲気の庭園に、三つの小さな浴槽が階段状に作られ、上から順に豊富な湯量が供給されていますた。

しばらく一番上の浴槽で湯を観察していましたが、どこか新鮮さに欠けるような気がしました。

奥の長方形のプールを調べてみると…… 何と、このプールの排水が先ほどの三つの浴槽になだれ込んでいたのです。
更に調査を重ねると、こちらの円形プールの排水が、長方形のプールに直結していることが分かりました。

このプールに、もっとも鮮度の高い源泉が満たされていたことになります。
塩素消毒は感じられず、泉温は40℃近くありました。
しかし、すべての浴槽に源泉を供給しない構造にするのであれば、まずは小さな浴槽に湧出したての新鮮な湯を注いでほしいものです。
プールで水遊びに興じる人々の残り湯で湯浴みを楽しむのは、ちょっとできそうもありません。


まとめ
Hotel Hacienda Taboada, San Miguel de Allende, Guanajuato, Mexico
私の好み
種類:宿泊
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~40℃