ラフティングで冷えた体を温めるための温泉。
もちろん、入浴目的だけでも使えます。
ホットスプリングス・キャンプ場
州都ボイジーから北方へ、アイダホ州道55号線を通って約1時間のドライブ。
ボイジーは大都市にしては珍しく、湯めぐりの拠点として便利な立地にあるのです。

右折してバンクス・ロウマン・ロードに入ります。
この道はワイルドライフ・キャニオン・シーニック・バイウェイの別名のとおり、豊かな自然に囲まれたハイウェイで、多くの温泉も点在しています。

ボイジー国有林の管理するホットスプリングス・キャンプグラウンド。
いかにも温泉の湧いていそうな名称なので、立ち寄ってみました。

くみ取り式トイレ、飲料水など最低限の設備を備えた11区画のキャンプ場で、ネット予約も可能。
調べると、温泉は道路を挟んでキャンプ場の反対側にあるようでした。
次々に現れるレジャー客

サウス・フォーク・ペイエット川に面してハイウェイ脇に駐車スペースがあるところまで来ると、温泉の全貌を把握。

土手を階段で降りたところに湯だまりがあり、そこにアクセスするのにキャンプ場を通る必要はないことが分かりました。
つまり無料ということです。

この場所は、激流でのラフティングを楽しむレジャー客の上陸地点になっている模様。

冷えた体を温泉で温めた後、ラフトやカヌーを道路まで引き上げるのに最適というわけです。

湯だまりにはコンクリート製の構造物がありますが、もともとあった何かが破壊されたか撤去された遺構のようです。

そのため、野湯といっても過言ではないワイルドな様相を示しています。

泉温45度のあつ湯が、土手の岩間から自噴しています。

無色透明・無味無臭の源泉。

レジャー客たちでかき回されない限り、湯だまりの中は泥の巻き上げも少なく清潔に保たれています。

奥の方にもう一つの湯だまりを見つけました。
こちらは異なる泉源から塩ビ管で引湯され、打たせ湯状の湯口になっています。

斜面の中腹にある二つの湯だまりの湯は、流れ流れて……

川沿いの岩風呂に到達していました。

付近には古い建物の土台が残っていました。
湯だまりのところにあった遺構と何か関係がありそうですが、結局分からず。

ラフティング客が次々と現れ、体を温めて通り過ぎるたびに騒がしくなる温泉ですが、先客がいなければ立ち寄りたいスポットです。



まとめ
Hot Springs Campground, Garden Valley, Idaho, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊(キャンプ場)
ルール:水着着用推奨
塩素消毒:なし
泉温:~45℃