日本と同じ環太平洋火山帯に属するメキシコは、地熱資源の豊富な温泉大国です。
そんな温泉大国を象徴するような衝撃的なスポットを訪れます。
巨大な鍾乳洞から膨大な湯量の温泉が噴出、そこには流れ出る湯の川を取り巻く温泉テーマパークがあります。
神秘の温泉滝
メキシコシティから北へ車を進めること3時間半(運転が不安な方にはHISなどが主催の現地ツアーあり)。
秘境という表現がぴったりの山奥に、神秘的な温泉滝がありました。
石灰質の岩盤から温泉が噴き出し、滝の裏には大小二つの鍾乳洞。
ここから流れ出た湯が川となり、それを取り囲むように広大な温泉テーマパークが形成されていました。
テーマパークの中にはホテル(予約不可)、キャンプ場、レストランなど、充実の施設が完備。
驚異の鍾乳洞
温泉滝の左脇には奥行き数10メートルの小さな洞窟があり、内部を探検できました。
明かりが一つも無い中で温泉が至る所から噴出し、視界はほとんどなく危険。
滝つぼの裏には大きな洞窟があり、中は自然そのままの巨大なプールになっていました。
泉温は38℃程度のぬる湯ですが、洞窟全体が温かな空気に包まれており、適温に感じました。
白濁した見た目以外の特徴は控えめな泉質で、触感はさらさら。
洞窟中央付近の天井からは、膨大な量の源泉が供給されていました。
その滝の下で、メキシコ人たちが打たせ湯を楽しんでいました。
打たせ湯と呼べるレベルの湯量ではなく、もはや精神修行のようでしたが……
あふれ出た温泉はテーマパークを流れる川湯となっていました。
温泉の川
典型的なメキシコ料理を提供するレストランなどが建ち並ぶ周辺では、川の温度は30℃弱。
かなりぬるめですが、メキシコの強い日差しの下では快適に過ごせました。
注意したいのは訪問すべき時期。
雨の翌日などは土砂でにごってしまうので、雨季(6~9月)は要注意です。
展望露天風呂
川から離れて山の斜面を登ったところにあるホテル(パライソ・エスコンディード)付近には、眺望抜群の露天風呂が多数設けられていました。
こちらも追加料金無しに利用可能。
豊富な温泉資源を背景に、安全や自然保護への考え方が良くも悪くも大らかなメキシコの文化が相まって、唯一無二の温泉テーマパークが実現していました。
まとめ
Grutas Tolantongo, Cardonal, Hidalgo, Mexico
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用
塩素消毒:感知せず
泉温:~38℃