水着不要の天然温泉プールとしては珍しく、都市部に比較的近い場所にあります。
厳格な行動規範によってその秩序が保たれている様子が見られました。
厳格な行動規範
ダコタ・ホットスプリングスへは、コロラド州第2の都市コロラド・スプリングスから南西へおよそ40分のドライブ。
州を東西に横断する国道50号線沿いにあるため、偶然目にする可能性も高いと思われます。
都市圏に近いといっても周辺は荒涼とした風景。
近隣には刑務所や矯正施設が立ち並び、コロラド刑務所博物館なる興味深い観光名所もあります。
"THE WELL"というのはこの施設の前身の名称です。
1924年、石油会社コノコが油田の掘削装置を当地に設置。
石油の代わりに自噴する温泉が発見され、家畜用の水源として利用されたようです。
その後リゾート施設が建設されたものの所有者は何度も変わり、1985年に所有者が資金難に陥ったことから政府の管理下におかれた時期がありました。
1993年に営業再開し、現在の所有者であるShenise夫妻は2000年から維持運営しています。
ダコタ・ホットスプリングスではプールの利用に加えて、キャンプ場・RVレンタルの宿泊オプションもあります。
プールの利用についても必ず事前のオンライン予約が必要になります。
当日十分な空きがあっても、ルール順守は絶対です。
月曜日(清掃)を除く週6日営業しており、午前10時~午後3時15分、および午後4時~午後9時15分の二部制。
火曜日は水着着用を必須としており、それ以外の日はClothing optional(水着着用任意)です。
全裸で入浴している男女がいるため、プールは背の高い老朽化した木柵で囲われています。
オフィスでは一発退場を含む行動規範の厳守を宣誓させられ、プールでは裸の私に対して監視カメラが稼働していました。
訪問者がこれを批判できる理由はありません。
多種多様な人が出入りする都市部の近くで、秩序の壊れやすいClothing optionalの施設を、家族経営でやるというのは並大抵のことではないと考えられます。
二重構造のプール
温泉プールは直径20m程度で深さ1~1.5m。
中央部に湧出口があり、42℃の源泉の一部は空中に向かって噴霧され、残りはプールの中に設置された浴槽に注がれていました。
プールの内側に浴槽がある二重構造となっているわけです。
Dakota Hot Springs
浴槽のサイズは直径約2mで、無色透明・無味無臭の源泉が勢いよく投入されていました。
ここでの湯使いは格段に優れていたので、私は大半の時間を小さな浴槽の中で過ごしました。
まとめ
Dakota Hot Springs, Penrose, Colorado, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊(RVパーク)
ルール:混浴
塩素消毒:なし
泉温:~42℃