10月だというのに早くも積雪に見舞われたコロラド。
これは雪見風呂のチャンス!ということで、車をスリップさせながら山奥の温泉宿を訪ねました。
素朴なモーテル
コットンウッド温泉には小さな宿が数軒しかありませんが、開湯は意外に古く、1878年に温泉ホテルが建設されたのが最初です。

ホテルはその後サナトリウム(療養所)に転用され、1911年に焼失してからは、現在のように小規模モーテルが点在しています。
場所は、マウント・プリンストンにほど近いサン・イサベル国有林内の山深い谷。
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参考マウント・プリンストン・ホットスプリングス・リゾート - コロラド州の温泉
こういう素敵なホテルに、温泉ファンは期待してはいけません。 案の定、温泉プールは塩素バリバリ。 ただ、川原の足元湧出泉は秀逸でした。 広大なラグジュアリーホテル ...

コットンウッド温泉インは、素朴なモーテル風の宿泊棟に加えて、いくつかのキャビンとキャンプエリアを備えています。

こんなひどい雪の日でも、7時~22時頃まで日帰り入浴可能。
$20.00(金・土・日・祝は$24.00、執筆時現在)の入浴料金を払えば一日中滞在できるので、午後になると混み合うことが多いようです。
温度の異なる五つの露天風呂

温浴エリアは、駐車場から自由に出入りできる庭のような雰囲気。
計五つのプールが存在し、すべて完全放流式です。

入ってすぐ左手に位置するのが「コールド・プランジ」です。
浴槽は水色に塗装されたコンクリート製で、27℃の一番ぬるい温度設定。

夏場は良いでしょうが、この天候では入る気になれません。


もっとも川に近いところにあるプールが「ワッツ」です。

ちなみにワッツとは、アメリカ人のハロルド・ダール氏が創始した身体療法で、"Water"と"Shiatsu(指圧)"からきた造語です。
施術に適した深めの構造になっており、温度は32℃程度。

その気になればそのままコットンウッド川に飛び込める立地にあります。
最大のプールが「ベリー」です。

長さ14メートル、幅6メートル、深さ1.5メートルほどのプールに、29℃の湯がためられています。

一段高い所にあるプールが「ヘッド」で、あふれた湯がベリーへ落下しています。

ヘッドは40℃の温まる湯加減。
無色透明で匂いもほとんどない単純泉が、塩ビのパイプからなみなみと注がれています。

こういう特徴の少ない泉質だからこそ、掛け流しの湯使いの良さが引き立ちます。
塩素消毒はされていません。

奥にあるのが、シャワーと更衣室が一体になった小屋。
なお温浴エリアでは水着着用が必須です。

小屋を更に抜けたところに、ささやかなドライ・サウナがあります。

最後は、もっとも熱い「エルボー」で締めましょう。

背の高い石垣に囲まれたU字型のプールは、約41℃に設定されています。
こんな寒い日に、水着を来て外に出るなんて正気の沙汰ではありません。

でも、それを超えたところに極楽がありました。
まとめ
Cottonwood Hot Springs Inn & Spa, Buena Vista, Colorado, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:水着着用、貸切風呂
塩素消毒:感知せず
泉温:~41℃