バスハウスには一人用の貸切風呂がずらりと並んでいました。
それでいて、男女別に分かれている不思議な空間。
補足情報
リノベーションが行われ、現在の様子と一部異なります。
内風呂の歴史的な価値
州間高速道路25号線をWilliamsburgの出口で降りてトゥルース・オア・コンシクエンシーズへ向かったら、真っ先に見えてくるのがチャールズ温泉。

全6室、1930年代後半に建てられたこぢんまりとしたモーテルです。

ところで、この温泉街にはヒーリング・ウォーターズ・トレイルなる全周5km弱のハイキングコースが設定されています。

歴史的な温泉宿の数々を歩いてめぐるコースで、チャールズ温泉が起点に設定されています。
アーカンソーのバスハウス・ロウに匹敵する価値があると思うのですが、このトレイルを回っている人を私は見たことがありません。
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参考アーリントン・リゾートホテル&スパ - アーカンソー州の温泉
アメリカには8軒もの公衆浴場が乱立していた温泉街があります。 もっとも、そのうちの二軒だけが現役。 栄華を極めたアメリカの温泉文化と、その衰退を象徴するホットスプリングスを旅します。 ホットスプリング ...

さて、チャールズ温泉の内部は順次リノベーションが施されていますが、外観、とくに屋根周りは古めかしさがそのまま残っていました。

ギフトショップを併設している受付。
日帰り入浴は、1時間の内風呂利用で$9.00(執筆時現在)のリーズナブルな価格設定。

浴場は建物の裏側にあり、男女別に分かれていました。
入口から向かって右手が男湯、左手が女湯。




男湯の中にはおひとり様用の浴槽が5つ、ずらりと並んでいて、それぞれカーテンで仕切られた貸切スペースの中にありました。

女湯にも同様に4つの浴槽があります。
結局、貸切スペースの外では着衣が必要なので、浴場を男女別に分ける意味があったのかよく分かりません。

この浴場が作られた時代にはそれが自然だったのでしょうか。
あるいは、間仕切りは後付けなのかもしれません。

タイル張りの浴槽は相当年季が入っていて、その価値が分かる人でないとつらいかもしれません。
バルブをひねると、トゥルース・オア・コンシクエンシーズの適温の源泉がすごい勢いで飛び出してきました。

もうひとひねり欲しい露天風呂
一人$15.00、またはカップルで$25.00払えば、屋上の露天風呂を貸し切ることもできます。

建物の脇に見えている階段を上っていくと、屋上に二つの浴槽を発見。

どちらも出来合いのジャグジーでした。
サンベッドなどが並べられてかろうじてリゾート感が演出されていましたが、雑然とした屋上の印象は拭えませんでした。

何より、日除けが一切ないことで日中はつらい湯浴みとなりました。

この露天風呂を歴史的なバスハウスに勝る空間にするには、もうひとひねり工夫が必要でしょう。

まとめ
Charles Motel & Hot Springs, Truth or Consequences, New Mexico, U.S.
私の好み
種類:日帰り、宿泊
ルール:貸切風呂
塩素消毒:感知せず
泉温:~43℃