ワイン産地として名高いナパバレーにあって、とりわけチャーミングな街。
泥風呂でも有名なカリストガで、センスあふれるモーテルに泊まってきました。
秀逸すぎるリノベーション
2020年9月現在、カリストガは山火事被害で予断を許さない状況になっています。
普段は、スパとワイナリーを訪れる観光客でにぎわう素敵な街なのですが……
カリストガ・モーター・ロッジは、ダウンタウンの中心部から15分ほど歩いたところにある宿泊施設です。
パッと見、駐車場に面して低層に並べられた客室群は、典型的な旧式のモーテルのようです。
確かにラグジュアリーな様子はありません。
しかし、リノベーションの発想が良すぎて、私は見入ってしまいました。
たとえば、受付のあるロビーの奥には、黒板があります。
UNOやジェンガなど、何のことはないゲームの無料貸し出し。
でも、こうして一覧にされると不思議とワクワクしませんか?
客室の演出も秀逸。
ベッドリネンや家具を、宿のイメージカラーである濃紺で統一しています。
壁に掛けられたフラフープも見逃せませんね。
センスしか感じません。
塩素か金か、それが問題だ
カリストガの多くの宿泊施設やスパは、天然温泉を引湯しています。
こちらの宿も例外ではないですが、温泉ファンとしては経験則的に感じる懸念がありました。
私見では、センスの良い場所に温泉ファンをうならせる湯があることは、ほとんどありません。
はたして、その予感は的中しました。
温泉は屋外プールで使用されています。
サンベッドが並んでいる横のプールは、水温約28℃。
小屋の前にあるプールは約34℃。
かなり加水されて、温泉らしさはほぼ感じられません。
独特な紋様が描かれた小屋の中には、約39℃の円形浴槽があります。
これが、いただけない!
塩素消毒の強烈な臭気が室内に充満しています。
うっかりジャグジーを作動させようものなら、においが倍返しで繊細な温泉ファンなら卒倒しそう。
そもそも、そのような感性の持ち主をターゲットにした場所でないのでしょう。
むしろ、ほとんどの客はカリストガの街と同様、いやそれ以上にチャーミングな雰囲気に、満足しているようです。
別料金のスパでは、カーテンで仕切られた個人用のバスタブで、消毒なしの源泉を楽しむこともできます。
が、値段を聞いて驚がく、25分$70.00(執筆時現在)。
Calistoga Motor Lodge & Spa
ここカリストガの物価では、私は破産します。
温泉破産です。
まとめ
Calistoga Motor Lodge and Spa, Calistoga, California, U.S.
私の好み
種類:宿泊、日帰り(スパ)
ルール:水着着用、貸切風呂
塩素消毒:あり
泉温:~39℃