ビッグ・アイランドにある温泉のうち、メディアで紹介されることがもっとも多いのがアハラヌイ・パーク。
シャワー完備、日中はライフガードも常駐するファミリー向けの公園です。
注意
2018年6月、この温泉はキラウエア火山の噴火による溶岩流で消失しました。
ハレマウマウ火口
キラウエア火山のカルデラ内に位置する、ハレマウマウ火口の中には溶岩湖が存在しています。

火山活動により湖面が上昇する時期には、ヘリコプターによる遊覧飛行でなくとも、トーマス A. ジャガー博物館から目視できます。


温泉の湧く入り江
ハレマウマウから東へ1時間のドライブで、海沿いのアハラヌイ・パークに到着。

無料の公園ながらよく整備されていて、屋根付きのピクニック・エリアの隣にはシャワーが完備。

その奥のうっそうとしたジャングルを抜けると、キラウエアの火山活動に起因する温泉の湧く入り江でした。

広さは150m四方程度で、四方を人工の岸壁で囲まれ、ビーチというより巨大なプールの様子。

海側は細い水路で太平洋と接続しており、波こそありませんが潮の満ち引きの影響を受けます。

満潮時の深さは最大2mほどとなり、子供は注意が必要です。

とは言え、日中はライフガードが常駐しますので、さほど神経質になる必要はありません。
温泉ファンであれば、どんな温泉に行ってもどこに湯口があるか知りたくなるもの。

それは、アハラヌイのような入り江であっても同じです。
必死になって湯口を探すこと数十分、もっとも陸地側の岸壁の隙間から、波が引いた瞬間に、比較的温度の高い湯が染み出しているのを発見しました。

陸地に近付くほど水温が高くなり、周囲の岩肌から広範囲にわたって源泉が湧出していると推測されますが、それでも海水と混じる影響で33℃程度のぬる湯でした。
海側の水路からはちらほらと熱帯魚が入り込んでいました。

ハワイ島の近隣の温泉と比べると、温かさという意味ではアイザック・ヘイルに軍配が上がりますし、シュノーケル・スポットとしてはシャンパン・ポンドの方が優れています。
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奇麗に整備されたアハラヌイはファミリー向けとは言えるものの、少々物足りないかもしれません。

しかし、この青い海と空があればもう十分かもしれませんね。
まとめ
Ahalanui Park, Pahoa, Hawaii, U.S.
私の好み
種類:野湯
ルール:水着着用
塩素消毒:なし
泉温:~33℃